中村鷹之資(天王寺屋)プロフィール完全解説|家系・初舞台・翔之會・受賞歴

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中村鷹之資

中村鷹之資(なかむら たかのすけ)は、屋号を天王寺屋とする歌舞伎俳優です。
幼少期から舞台に立ち、自身の勉強会「翔之會」の主宰、映画への出演など活動の幅を広げてきました。

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この記事では、中村鷹之資の基本プロフィールをはじめ、歌舞伎や日本舞踊と深く関わる家族・親族、初舞台と改名披露、学歴、受賞歴を整理します。
さらに、2026年10月に京都・南座で行われる「市川團十郎特別公演」の配役まで、確認されている経歴を順に紹介する内容です。

目次

中村鷹之資の基本プロフィール

項目内容
芸名中村鷹之資(なかむら たかのすけ)
本名渡邊大(わたなべ だい)
生年月日1999年4月11日
出身地東京都
屋号天王寺屋
定紋鷹の羽八ツ矢車(たかのはやつやぐるま)
替紋杏葉桜
業務提携松竹エンタテインメント

芸名の「鷹之資」は「たかのすけ」と読みます。
定紋の鷹の羽八ツ矢車と替紋の杏葉桜を用い、父と同じく屋号を天王寺屋とする役者として活動中です。

父・五代目中村富十郎を中心とする家族と親族

父は人間国宝、母は元女優

父は、人間国宝の五代目中村富十郎。
父方の祖父にあたるのは四代目中村富十郎で、富十郎家へと続く系譜のなかで鷹之資も歌舞伎の舞台に立っています。

母は元女優の久邇瑳代子です。
父が歌舞伎俳優、母が元女優という家庭に生まれた鷹之資は、幼い時期から「中村大」の名で出演を始め、のちに現在の芸名を名のるようになりました。

祖母は初代吾妻徳穂、曽祖父は十五代目市村羽左衛門

父方の祖母は、日本舞踊吾妻流を再興した宗家・家元の初代吾妻徳穂。
歌舞伎の富十郎家だけでなく、日本舞踊の流派を率いた人物も近親者にいる家系となります。

初代吾妻徳穂の父で、鷹之資にとって曽祖父にあたるのが十五代目市村羽左衛門です。
十五代目羽左衛門はフランス系混血とされる美貌の人気役者でしたが、本人は生前、ハーフであることを認めなかったといわれています。

父方の家系をたどると、四代目中村富十郎、初代吾妻徳穂、十五代目市村羽左衛門という、歌舞伎と日本舞踊に関係する人物へとつながります。
それぞれの関係を分けて見ることで、富十郎家と吾妻流、市村羽左衛門との位置関係が明確になるという関係です。

妹・渡邊愛子は「芳澤壱ろは」として活動

妹の渡邊愛子は、鷹之資より4歳年下の日本舞踊家。
2024年9月から新たに「日本舞踊 芳澤流」を立ち上げ、「芳澤壱ろは」の名で活動を開始しました。

兄は歌舞伎俳優として天王寺屋の舞台に立ち、妹は自ら立ち上げた芳澤流で日本舞踊に取り組んでいます。
祖母の初代吾妻徳穂も日本舞踊に関わる人物であり、親族のなかには歌舞伎と日本舞踊、それぞれの分野で活動する人々がいることになります。

叔父・従兄・中村壱太郎との続柄

初代中村亀鶴は、父・五代目中村富十郎の異母弟であり、鷹之資にとって叔父にあたります。
その初代亀鶴の子である二代目中村亀鶴は、鷹之資の従兄です。

さらに、祖母・初代吾妻徳穂の孫娘にあたる当代の二代目吾妻徳穂は、四代目中村鴈治郎の配偶者。
この関係から、二人の長男である中村壱太郎も、鷹之資とは血縁の親族にあたります。

中村亀鶴家との関係は父を通じた叔父・従兄の続柄であり、中村壱太郎との関係は祖母・初代吾妻徳穂の系統を通じたものです。
鷹之資の親族関係は、天王寺屋の富十郎家を軸に、吾妻家や市村家、中村亀鶴家、中村鴈治郎家へと広がっています。

2歳の初舞台と6歳の改名披露

「中村大」として『石橋』で初舞台

初舞台は2001年4月、歌舞伎座昼の部で上演された長唄舞踊『石橋(しゃっきょう)』。
文殊菩薩を勤め、父・五代目中村富十郎とともに出演しました。

このときの年齢は2歳で、名のっていたのは本名の「大」を用いた「中村大」です。
幼い時期に父と共演したこの舞台が、歌舞伎俳優としての出発点となりました。

『鞍馬山誉鷹』で中村鷹之資を名のる

2005年11月には、歌舞伎座の『鞍馬山誉鷹(くらまやまほまれのわかたか)』で源牛若丸を勤めました。
この公演で「中村大」から「中村鷹之資」へ改め、6歳で改名披露を行っています。

したがって、初舞台と改名披露は別の節目として位置づけられるものです。
最初は中村大として父と『石橋』に出演し、その4年後に『鞍馬山誉鷹』で現在の芸名を披露しました。

学習院幼稚園から学習院大学までの学歴

鷹之資は学習院幼稚園、学習院初等科、学習院中・高等科を経て、学習院大学へ進みました。
大学では経済学部経営学科に在籍し、2022年3月に卒業しています。

幼稚園から大学まで一貫して学習院で学んだ経歴。
その期間には、幼少期の舞台出演や現在の芸名への改名、「翔之會」の開始なども含まれており、学業と歌舞伎俳優としての活動を並行してきました。

父・五代目中村富十郎との死別

父の五代目中村富十郎は、2011年1月3日に81歳で亡くなりました。
当時、中村鷹之資は11歳でした。

父と共演した初舞台から約10年後のこと。
同年11月には『元禄忠臣蔵』の細川内記で国立劇場奨励賞を受賞しており、この受賞は鷹之資の舞台歴の一項目として記録されています。

2013年に始めた勉強会「翔之會」

中村鷹之資は2013年から、自身の勉強会「翔之會」を主宰しています。
開始後は毎年開催を続けており、通常の出演舞台とは別に、継続して取り組んできた活動です。

「翔之會」は回を重ね、2025年3月には「第九回翔之會」の成果によって第75回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞しました。
これは漠然と自主公演全般を対象としたものではなく、自身の勉強会「翔之會」の成果を対象とした賞となります。

2013年の開始から第九回に至るまで、主宰者として毎年開催してきた点は、鷹之資の経歴を構成する重要な要素。
子役時代から出演を重ねてきた舞台歴に加え、自ら継続する勉強会が後年の受賞にも結びついています。

中村鷹之資の受賞歴

受賞歴は、出演した演目や役を対象とする国立劇場の特別賞・奨励賞と、「翔之會」の成果による賞、松尾芸能賞新人賞に分けて確認できます。
受賞時期、演目、役名を時系列で整理すると次の通りとなります。

  • 2002年12月:『彦山権現誓助剣』の一味斎孫弥三松で国立劇場特別賞
  • 2011年11月:『元禄忠臣蔵』の細川内記で国立劇場奨励賞
  • 2019年12月:『孤高勇士嬢景清(ここうのゆうしむすめかげきよ)―日向嶋―』の日向嶋の里人実は土屋郡内で国立劇場奨励賞
  • 2020年11月:『三社祭』の悪玉で国立劇場奨励賞
  • 2025年3月:「第九回翔之會」の成果により第75回芸術選奨文部科学大臣新人賞
  • 2026年2月:第47回松尾芸能賞新人賞

最初の受賞は、2歳で初舞台を踏んだ翌年の国立劇場特別賞でした。
その後は2011年、2019年、2020年に国立劇場奨励賞を受賞し、2025年と2026年には新人賞が続いています。
幼少期から現在までの異なる時期に受賞歴があり、各時期の舞台や活動内容と対応していることが分かる経歴です。

映画「家族はつらいよ」シリーズへの出演

歌舞伎以外では、山田洋次監督による映画「家族はつらいよ」シリーズに出演しました。
出演作と公開年は以下の3作品となります。

  • 2016年:『家族はつらいよ』
  • 2017年:『家族はつらいよ2』
  • 2018年:『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』

第1作から第3作まで、2016年から2018年にかけて毎年公開された山田洋次監督作品への出演歴。
2歳から続く歌舞伎の舞台活動とは別に、映像作品にも出演していることが鷹之資の経歴の特徴です。

2026年「市川團十郎特別公演」で勤める4役

中村鷹之資は、2026年10月3日から25日まで京都・南座で開催される「市川團十郎特別公演」に出演します。
昼の部で一役、夜の部で三役を勤める予定となっています。

部演目配役
昼の部『勧進帳』駿河次郎
夜の部『義経千本桜 鳥居前』佐藤忠信実は源九郎狐
夜の部『七つ面』姉輪平次
夜の部『荒事 大力天無双』赤龍

昼の部は『勧進帳』の駿河次郎

昼の部では『勧進帳』に出演し、駿河次郎を勤めます。
昼の部における鷹之資の配役はこの一役のみです。

夜の部では準主演格を含む三役

夜の部では三つの演目に登場します。
なかでも『義経千本桜 鳥居前』の佐藤忠信実は源九郎狐は、今回勤める役のなかで準主演格にあたる役どころとなります。

このほか、『七つ面』では姉輪平次、『荒事 大力天無双』では赤龍を勤めます。
一つの公演期間中に昼夜の複数演目へ出演し、それぞれ異なる役名で舞台に立つ予定です。

歌舞伎が初めての方へ

歌舞伎自体が初めてだと「どう観ればいいの?」と迷うこともあるかもしれません。
歌舞伎には独特の約束ごとや表現がありますが、基本を少し知っておくだけで、面白さがぐっと伝わりやすくなります。
歌舞伎とは?初心者向けにわかりやすく解説

まとめ

中村鷹之資の歩みには、富十郎家をはじめとする家族・親族とのつながり、幼少期からの舞台経験、学習院での学び、自ら主宰する「翔之會」という複数の側面があります。
歌舞伎俳優として出演を続ける一方、映画にも活動の場を広げてきた経歴です。

2026年には松尾芸能賞新人賞を受賞し、同年10月の南座公演では昼夜を通じて複数の役を勤めます。
子役として舞台に立った時期から、自身の勉強会を続ける現在まで、長期間にわたる活動を確認できるプロフィールとなっています。

出演予定の公演

出演予定の公演

よくある質問(FAQ)

中村鷹之資の本名は何ですか?

本名は渡邊大(わたなべ だい)です。
1999年4月11日生まれ、東京都出身で、屋号は天王寺屋です。

中村鷹之資の父は誰ですか?

父は人間国宝の五代目中村富十郎です。
2011年1月3日に81歳で亡くなっており、当時、鷹之資は11歳でした。

中村鷹之資の「翔之會」とは何ですか?

「翔之會」は、中村鷹之資が2013年から主宰する自身の勉強会です。
毎年開催されており、2025年3月には「第九回翔之會」の成果によって第75回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞しています。

中村鷹之資の受賞歴は?

国立劇場特別賞(2002年)、国立劇場奨励賞(2011年・2019年・2020年)を受賞しています。
さらに2025年に第75回芸術選奨文部科学大臣新人賞、2026年に第47回松尾芸能賞新人賞を受賞しました。

中村鷹之資は南座「市川團十郎特別公演」で何を演じますか?

昼の部は『勧進帳』の駿河次郎の1役です。
夜の部は『義経千本桜 鳥居前』の佐藤忠信実は源九郎狐、『七つ面』の姉輪平次、『荒事 大力天無双』の赤龍の3役で、合計4役を勤めます。

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