新古演劇十種とは?尾上菊五郎家の家の芸と演目一覧

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團十郎家に「歌舞伎十八番」があるように、音羽屋・尾上家にもまた、その芸の粋を示す演目群があります。
それが 新古演劇十種 です。

五代目・六代目の尾上菊五郎によって撰じられたこの十作品は、妖怪変化や怪異趣味を軸とする舞踊劇を中心に構成され、音羽屋ならではの幻想美と趣向が色濃く反映されています。
ここでは新古演劇十種の演目一覧をまとめ、それぞれの詳細記事へリンクで紹介します。

目次

新古演劇十種とは?

新古演劇十種は、五代目菊五郎が團十郎家の

に対抗するかたちで制定した、尾上菊五郎家の家の芸です。

ただし、代々の菊五郎が得意としてきた演目を単に集成したものではありません。
多くは五代目自身が創作初演した妖怪変化の舞踊劇で構成されており、音羽屋の美意識を前面に打ち出した企画的な演目群といえます。

なお、最後に六代目が加えた
身替座禅 のみが、他と異なる性格を持つ作品です。

新古演劇十種演目一覧

演目名概要記事リンク
『土蜘(つちぐも)』能の様式美に歌舞伎の華やぎを重ね、悪の魅力を鮮烈に描いた明治の怪異舞踊劇。
『一つ家』母性の影をまといながら、人を喰らう宿命を背負った哀しき鬼女の物語。
『羅漢(らかん)』
『刑部姫(おさかべひめ)』
『古寺(ふるでら)の猫』
『茨木(いばらき)』鬼の執念と武士の気迫がぶつかる、様式美の極致。
『戻橋(もどりばし)』水面に映る影が暴く、鬼女と武士の宿命の対決。
『菊慈童(きくじどう)』菊の露に宿る不老長寿の夢を描く、清らかで祝祭的な唐物舞踊。
『羽衣(はごろも)』羽衣が結ぶ、天と人とのはかなくも美しい邂逅。
『身替座禅(みがわりざぜん)』恐妻家の大名が“身替わり”を立てて浮気に出る、機知と愛嬌あふれる滑稽舞踊。記事を見る

まとめ

新古演劇十種は、團十郎家の荒事的な力強さとは異なり、
幻想・怪異・舞踊美を軸とした音羽屋の芸風を象徴する家の芸です。

それは単なる伝承の積み重ねではなく、五代目菊五郎の創作精神と美意識から生まれた演目群。

音羽屋の系譜を語るうえで欠かすことのできない、もうひとつの「家の芸」といえるでしょう。

歌舞伎の家の芸とは何か――意味と代表演目を解説

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