2025年から始まる「松竹大歌舞伎」では、歌舞伎界を代表する名跡・尾上菊五郎 の襲名披露が行われます。
前名・尾上菊之助として長年第一線で活躍してきた菊之助が、ついに“尾上菊五郎”を襲名。
華やかな舞踊から世話物の名作まで揃った、襲名披露にふさわしい豪華な演目が並びます。
この記事では、公演の演目・配役・見どころをわかりやすく紹介します。
公演概要
「松竹大歌舞伎」は、全国各地を巡演する人気シリーズ。
今回の公演では、
- 菊之助改め八代目尾上菊五郎 襲名披露
- 口上
- 舞踊と世話物の名作上演
という、まさに“襲名イヤー”を象徴する内容となっています。
演目と配役
『雨の五郎』(あめのごろう)
曽我五郎時致:片岡愛之助
勇壮で荒事の魅力あふれる舞踊劇。
曽我兄弟の弟・五郎を主人公に、若々しい力強さや色気を見せる演目です。雨の中で魅せる様式美や、歌舞伎らしい見得も大きな見どころ。
『藤娘』(ふじむすめ)
藤の精:尾上菊五郎
歌舞伎舞踊の代表作のひとつ。
藤の枝を手にした娘が、恋する切なさや嫉妬、揺れる乙女心を踊りで表現します。
女方舞踊の美しさが凝縮された人気演目であり、襲名披露での上演は特別感があります。八代目菊五郎がどのような“藤娘”を見せるのか、大きな注目を集めています。

二、八代目尾上菊五郎襲名披露 口上
『口上』(こうじょう)
出演:
- 尾上菊五郎
- 中村雀右衛門
- 片岡愛之助
- 坂東彦三郎
襲名披露といえば欠かせないのが「口上」。
舞台上で俳優たちが並び、襲名への思いや観客への挨拶を語ります。
歌舞伎の世界ならではの格式と華やかさを感じられる特別な時間です。
襲名公演ならではの高揚感を味わえる場面です。
三、『魚屋宗五郎』
『新皿屋舗月雨暈』(しんさらやしきつきのあまがさ)
『魚屋宗五郎』(さかなやそうごろう)
河竹黙阿弥 作
配役
- 魚屋宗五郎:尾上菊五郎
- 磯部主計之助:片岡愛之助
- 宗五郎父太兵衛:市村橘太郎
- 家老浦戸十左衛門:坂東彦三郎
- 宗五郎女房おはま:中村雀右衛門
『魚屋宗五郎』の見どころ
『魚屋宗五郎』は、江戸庶民の感情を濃密に描いた世話物の名作。
酒を断っていた魚屋・宗五郎が、妹の死の真相を知ったことで感情を爆発させていく展開は圧巻です。
特に有名なのが、
- 酒を飲む場面
- 酔いが回る芝居
- 怒りと悲しみが入り混じる長台詞
といった場面。
滑稽さと悲劇性が同居する、歌舞伎屈指の名演技型の演目です。
八代目菊五郎にとっても、今後の“家の芸”を背負う重要な一作として注目されています。

襲名披露公演ならではの魅力
今回の松竹大歌舞伎は、
- 華やかな舞踊
- 格式高い口上
- 重厚な世話物
という、歌舞伎の魅力を幅広く味わえる構成。
さらに、“尾上菊五郎”という大名跡を継ぐ歴史的瞬間を体感できる、特別な巡業公演でもあります。
初心者にとっては「歌舞伎の魅力をまとめて楽しめる公演」、長年のファンにとっては「新たな菊五郎誕生を見届ける公演」と言えるでしょう。




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