第十六回 永楽館歌舞伎(2026年)演目・配役・チケット・見どころ完全ガイド|出石永楽館 片岡愛之助

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永楽館歌舞伎

兵庫県豊岡市出石町に建つ出石永楽館(いずしえいらくかん)は、近畿最古の芝居小屋として知られる兵庫県指定重要有形文化財です。
その舞台で毎年秋に開かれるのが、片岡愛之助を中心とした「永楽館歌舞伎」。
2026年は第十六回を迎え、11月4日(水)から11日(水)まで上演されます。

永楽館で歌舞伎が上演されるのは、一年でこの「永楽館歌舞伎」の会期だけ。
第十六回の座席表によると客席数は1階241席・2階131席の合計372席という小さな芝居小屋のため、チケットの入手は簡単ではありません。

この記事では、第十六回 永楽館歌舞伎の演目・配役・チケット情報から、目玉となる『義経千本桜』川連法眼館の見どころ、名物「お練り」や会場へのアクセスまで、初心者にもわかりやすくまとめました。

目次

永楽館歌舞伎とは?近畿最古の芝居小屋・出石永楽館で観る秋の恒例公演

出石永楽館は、明治34年(1901年)に開館した芝居小屋で、近畿地方に現存する最古の芝居小屋です。
廻り舞台・すっぽん・奈落・花道といった歌舞伎の本格的な舞台機構を備え、客席との距離が非常に近いのが特徴です。
昭和39年(1964年)にいったん閉館しましたが、約20年にわたる復元活動を経て、平成20年(2008年)の大改修で44年ぶりに芝居小屋として復活しました。

その復活を記念して始まったのが「永楽館歌舞伎」で、片岡愛之助が座長格として毎年出演し、地元・但馬の秋を彩る恒例行事として定着しています。
大劇場では味わえない、役者の息づかいが間近に伝わる小屋ならではの臨場感が、この公演最大の魅力です。
同じく歴史ある芝居小屋で行われる公演としては、香川県の金丸座で開かれるこんぴら歌舞伎とも共通する味わいがあります。

また出石永楽館は、2025年公開の大ヒット映画『国宝』(李相日監督・吉沢亮主演)のロケ地としても知られています。
劇中の「二人藤娘」はこの永楽館の舞台で撮影されており、映画公開後には劇中で使われた小道具の特別展示が開催されるなど、あらためて大きな注目を集めました。

出石永楽館そのものの歴史や見学情報(料金・営業時間・アクセスなど)は、下記の記事で詳しくまとめています。

第十六回 永楽館歌舞伎の公演情報|日程・会場・料金

公演名第十六回 永楽館歌舞伎
会場出石永楽館(兵庫県豊岡市出石町柳17-2)
公演期間2026年11月4日(水)〜11日(水)
開演時間昼の部 午前11時30分〜/夜の部 午後4時〜
※11日(水)は昼の部のみ1回公演
料金全席指定 14,000円(税込)
お練り11月3日(火・祝)14:30〜 開催予定

公演前日の11月3日には、出演者が着物姿で出石の城下町を練り歩く「お練り」が行われる予定です。
役者を間近で見られる無料のイベントで、毎年多くの見物客でにぎわう永楽館歌舞伎名物のひとつです。

演目と配役|昼の部・夜の部

第十六回は、昼の部・夜の部ともに舞踊・口上・『義経千本桜』川連法眼館の三本立てで構成されます。
『義経千本桜』は昼と夜で一部の配役が入れ替わるAプログラム/Bプログラムとなっており、見比べる楽しみもあります。

昼の部(午前11時30分〜)

一、茶壺(ちゃつぼ) 岡村柿紅 作

役名出演
麻胡六中村歌之助
熊鷹太郎坂東彦三郎
目代某上村吉太朗

二、お目見得 口上(こうじょう) 幹部俳優出演

三、義経千本桜 川連法眼館(Aプログラム)

役名出演
佐藤忠信/忠信実は源九郎狐片岡愛之助
静御前坂東新悟
亀井六郎上村吉太朗
川連法眼片岡千次郎
飛鳥片岡千壽
源義経中村歌之助
駿河次郎坂東彦三郎

夜の部(午後4時〜)

一、二人藤娘(ににんふじむすめ)

役名出演
藤の精坂東新悟
藤の精上村吉太朗

二、お目見得 口上(こうじょう) 幹部俳優出演

三、義経千本桜 川連法眼館(Bプログラム)

役名出演
佐藤忠信/忠信実は源九郎狐片岡愛之助
静御前坂東新悟
駿河次郎上村吉太朗
川連法眼片岡千次郎
飛鳥片岡千壽
亀井六郎中村歌之助
源義経坂東彦三郎

出演は、片岡愛之助・坂東新悟・上村吉太朗・片岡千次郎・片岡千壽・中村歌之助・坂東彦三郎の各氏です。
座長の片岡愛之助については、下記のプロフィール記事で経歴や当たり役を詳しく紹介しています。

第十六回 永楽館歌舞伎の見どころ

『義経千本桜』川連法眼館(四の切)が永楽館初登場

今回の目玉は、ケレン味あふれる古典の名作『義経千本桜』の「川連法眼館(かわつらほうげんやかた)」、通称「四の切(しのきり)」です。
兄・源頼朝に謀反を疑われた源義経が身を寄せる川連法眼の館を舞台に、佐藤忠信に化けていた源九郎狐(げんくろうぎつね)の正体が明かされていきます。
親を慕う狐の哀切な物語と、宙乗りや早替りといったケレン(外連)の演出が一体となった、歌舞伎屈指の人気場面です。

片岡愛之助が忠信/源九郎狐を勤めます。
あらすじや源九郎狐の物語をより深く知りたい方は、下記の解説もあわせてご覧ください。

15年ぶりの喜劇舞踊『茶壺』(昼の部)

昼の部の幕開けは、狂言を題材にした喜劇味たっぷりの舞踊劇『茶壺』です。
酔って眠り込んだ麻胡六の茶壺を、すっぱ(盗賊)の熊鷹太郎が奪おうとし、目代(代官)の前でどちらが持ち主かを言い争う、笑いを誘う一幕です。
「永楽館歌舞伎」では15年ぶりの上演で、前回とは配役を変えて楽しめます。

『茶壺』のあらすじ・登場人物・見どころは、こちらで詳しく解説しています。

華やかな『二人藤娘』(夜の部)

夜の部の幕開けは、可憐な藤の精を二人で踊る華やかな舞踊『二人藤娘』です。
一人で踊る『藤娘』を二人立ちにした趣向で、藤の花のもとで繰り広げられる恋心の表現や、衣裳が一瞬で変わる引抜(ひきぬき)の美しさが見どころです。
坂東新悟と上村吉太朗が藤の精を勤めます。

さらに見逃せないのが、この『二人藤娘』が2025年公開の大ヒット映画『国宝』(李相日監督・吉沢亮主演)で、まさにこの出石永楽館の舞台を使って撮影された演目だという点です。
映画で描かれた二人藤娘を、ロケ地となった同じ芝居小屋で生の舞台として味わえるのは、今年ならではの特別な巡り合わせといえます。

小屋ならではの「お目見得 口上」と前日の「お練り」

昼夜ともに、出演者が舞台から直接あいさつをする「お目見得 口上」が組み込まれています。
役者の素顔や意気込みが伝わる口上は、客席との距離が近い出石永楽館ならではの恒例のひと幕です。
さらに公演前日には、出演者が城下町を練り歩く「お練り」も行われ、町全体が歌舞伎一色に染まります。

チケット・アクセス情報

料金は全席指定14,000円(税込)です。
座席数の少ない小さな芝居小屋のため人気が高く、例年早い段階で売り切れる回もあります。
発売日や購入方法は、出石永楽館公式サイトや歌舞伎美人(かぶきびと)などの公式情報で最新の案内を確認してください。

発売日や販売窓口、争奪戦を勝ち抜くための具体的な動き方は、下記の専用ガイドで詳しくまとめています。

会場の出石永楽館は兵庫県豊岡市出石町柳17-2にあります。
「但馬の小京都」と呼ばれる出石の城下町の中心にあり、名物の出石皿そばの食べ歩きとあわせて、一日かけて楽しめるのも永楽館歌舞伎ならではの魅力です。

実際に会場の出石永楽館まで下見に行き、客席の広さや花道の傾斜、地下の奈落の舞台機構を歩いて確かめてきた記録は、下記の記事にまとめています。

歌舞伎をもっと楽しむためのおすすめ本

歌舞伎は、あらすじや登場人物を少し知ってから観劇すると、面白さが何倍にも広がります。

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よくある質問(FAQ)

第十六回 永楽館歌舞伎はいつ・どこで上演されますか?

2026年11月4日(水)から11日(水)まで、兵庫県豊岡市の出石永楽館で上演されます。
昼の部は午前11時30分開演、夜の部は午後4時開演です(11日は昼の部のみ)。

演目と主な出演者は?

昼の部は『茶壺』『お目見得 口上』『義経千本桜 川連法眼館(Aプロ)』、夜の部は『二人藤娘』『お目見得 口上』『義経千本桜 川連法眼館(Bプロ)』です。
片岡愛之助・坂東新悟・上村吉太朗・片岡千次郎・片岡千壽・中村歌之助・坂東彦三郎が出演します。

「お練り」とは何ですか?

公演前日に出演者が着物姿で出石の城下町を練り歩く、無料の名物イベントです。
2026年は11月3日(火・祝)午後2時30分頃からの開催が予定されています。

チケットはいくらですか?初心者でも楽しめますか?

全席指定14,000円(税込)です。
舞踊・口上・人気演目『義経千本桜』とバランスのよい構成で、役者を間近で見られる小屋の臨場感もあり、歌舞伎が初めての方にもおすすめの公演です。

出石永楽館は映画『国宝』のロケ地ですか?

はい。
出石永楽館は2025年公開の映画『国宝』(李相日監督・吉沢亮主演)のロケ地で、劇中の「二人藤娘」はこの舞台で撮影されました。
2026年の第十六回では、その「二人藤娘」が夜の部で実際に上演されるため、映画のファンにとっても見逃せない公演となっています。

歌舞伎が初めての方へ

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歌舞伎には独特の約束ごとや表現がありますが、基本を少し知っておくだけで、面白さがぐっと伝わりやすくなります。
歌舞伎とは?初心者向けにわかりやすく解説

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