四国こんぴら歌舞伎大芝居とは|金丸座の演目・見どころまとめ【2026年4月】

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四国こんぴら歌舞伎

四国こんぴら歌舞伎大芝居は、香川県琴平町にある現存する日本最古の芝居小屋「旧金毘羅大芝居」(通称:金丸座)で、毎年4月に上演される歌舞伎公演です。
電気も機械も使わない江戸時代そのままの芝居小屋で、役者との圧倒的な近さを体感できる、全国でも唯一無二の観劇体験ができます。

金丸座は天保6年(1835年)建設、国の重要文化財にも指定されています。
こんぴら歌舞伎自体は1985年(昭和60年)の初開催以来、毎年1回、四国路に春を告げる風物詩として続いています。

2026年の演目は、

近松の人情、狂言由来の喜劇、嫉妬と情念の時代物、そして幻想的な舞踊――

歌舞伎の魅力を幅広く味わえる充実の構成となっていました。

2026年4月の演目と見どころを振り返りつつ紹介します。
次回の演目・配役は、発表され次第この記事を新しい情報に更新していきます。

目次

第一部(午前の部)の演目

『傾城反魂香(けいせいはんごんこう)— 土佐将監閑居の場 —

あらすじ

不遇の絵師・浮世又平は、吃音(どもり)を抱えながらも絵の道に励んでいます。

妻おとくはそんな夫をひたむきに支え続けています。

しかし土佐派の家督をめぐる事情が絡み、又平は思いがけない運命の局面へ――。

夫婦の情愛と家の因縁が交差する、近松門左衛門の名作の一幕です。

観るポイント

又平のどもりの芝居(滑稽さと切なさの同居)

妻おとくの深い愛情

幻想的な余韻を残す演出

又平はどこか可笑しく、それでいて胸が締めつけられる人物。

「笑っていいのか、泣いていいのか」迷う感覚こそ、この作品の醍醐味です。

金丸座の濃密な空間では、細やかな表情の変化がより鮮明に伝わります。

身替座禅

あらすじ

浮気心を起こした大名・山蔭右京は、家臣の太郎冠者を身替わりに立て、「座禅修行中」と偽って外出しようとします。

ところが嫉妬深い奥方・玉の井が現れ、事態は思わぬ方向へ。

嘘が嘘を呼ぶ、軽妙な騒動劇です。

観るポイント

✔右京の情けなさと愛嬌

✔太郎冠者のとぼけた間

✔奥方玉の井の迫力と可笑しみ

狂言由来の作品だけに、言葉のやりとりと“間”が命。

難しい背景知識はなくても大丈夫です。

テンポのよい会話劇を、素直に楽しみましょう。

▶ 身替座禅の詳しいあらすじと見どころ

第一部は、しみじみとした人情と軽妙な笑いのコントラストが魅力です。

第二部(午後の部)

『妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん) 三笠山御殿』

あらすじ

杉酒屋の娘・お三輪は、恋する求女を追って三笠山御殿へ向かいます。

しかしそこは、政争と陰謀が渦巻く緊迫の場。

純真な恋心は、やがて嫉妬へと姿を変え、

お三輪は自らも気づかぬうちに大きな運命の渦へ巻き込まれていきます。

観るポイント

✔お三輪の感情の激変

✔ 鱶七の豪快で謎めいた存在感

✔ 御殿の張り詰めた空気

この場面の最大の見どころは、お三輪の心の爆発。

純粋な恋が嫉妬に転じる瞬間の迫力は、歌舞伎屈指の名場面です。

金丸座の近さは、その緊張感をいっそう濃く体感させてくれるでしょう。

▶ 妹背山婦女庭訓ー三笠山御殿の詳しいあらすじ・人物相関はこちら

『鷺娘(さぎむすめ)』

あらすじ

恋に破れた娘は、その想いを抱えたまま鷺の精となります。

降りしきる雪の中、白無垢姿で舞う幻想的な舞踊。

物語を追うというよりも、情景と感情の流れを味わう作品です。

観るポイント

✔雪景色の美しさ

✔ 花道での優雅な舞

✔ 衣裳の引き抜き(早替り)

舞踊作品は「意味を理解しよう」とするより、音楽・衣裳・所作の美に身をゆだねるのがおすすめです。

金丸座の花道は距離が近く、女形の身体表現の繊細さが際立ちます。

▶ 鷺娘の詳しいあらすじ・人物相関はこちら

歌舞伎をもっと楽しむためのおすすめ本

歌舞伎は、あらすじや登場人物を少し知ってから観劇すると、面白さが何倍にも広がります。

当サイトでも作品の見どころや背景を詳しく解説していますが、「もっと歌舞伎について知りたい」「自宅でも学びたい」という方には、初心者にも読みやすい入門書がおすすめです。

今回は、歌舞伎の基本から演目の魅力まで楽しく学べる2冊をご紹介します。

マンガで教養 やさしい歌舞伎鑑賞

歌舞伎の歴史や約束事、舞台の見方などをマンガとイラストでわかりやすく解説した入門書です。

「歌舞伎って難しそう…」という方でも読み進めやすく、初めて観劇する前の予習にもぴったり。基礎知識を身につけたい方におすすめの一冊です。

歌舞伎の101演目 解剖図鑑

人気演目のあらすじや見どころを、豊富なイラストとともに紹介した一冊です。

代表的な演目を幅広く知ることができるため、「次はどの作品を観ようかな」と考えている方や、観劇後に作品を振り返りたい方にも役立ちます。

今年の演目の特徴

2026年は、

  • 人情味あふれる近松作品
  • 軽妙な狂言物
  • 情念が炸裂する時代物
  • 格式ある舞踊

と、ジャンルのバランスが非常に良い年です。

初めての方も、通の方も、それぞれに楽しみどころがあります。

あっし個人としちゃあ、どっちかってぇと午前のほうが好みでさぁ!

初心者ならここに注目

  • まずは『身替座禅』で歌舞伎の笑いを体感
  • 感情ドラマを味わうなら『三笠山御殿』
  • 美を堪能するなら『鷺娘』

難しく考えすぎず、「人物の気持ち」に注目するだけで物語はぐっと近づきます。

2026年の四国こんぴら歌舞伎大芝居チケットについて

入場券のみのご購入はチケットホン松竹・チケットWeb松竹より2/16(月)より受付開始です。
席の種類がわかりにくいので一度こんぴら歌舞伎公式サイトで席種確認の上、ご購入をおすすめします。

▶こんぴら歌舞伎公式サイトは こちら

金丸座で観るという特別

四国こんぴら歌舞伎大芝居の最大の魅力は、演目そのものだけではありません。

木造の芝居小屋。

役者との圧倒的な近さ。

花道を行き交う息づかい。

ここでは“舞台を観る”というより、“芝居小屋の空気を体験する”のです。

春の琴平で、江戸の熱気を感じてみてはいかがでしょうか。

金丸座そのものの歴史や、廻り舞台・奈落といった建物の見どころ、公演がない時期の見学情報については旧金毘羅大芝居(金丸座)とはで詳しく解説しています。

よくある質問(FAQ)

四国こんぴら歌舞伎大芝居はいつ開催されますか?

毎年4月、香川県琴平町の金丸座(旧金毘羅大芝居)で開催されます。
次回の日程は発表され次第、この記事に追記します。

金丸座はどんな建物ですか?

天保6年(1835年)建設の、現存する日本最古の芝居小屋です。
国の重要文化財に指定されており、電気や機械を使わず上演されるのが特徴です。

こんぴら歌舞伎はいつから始まりましたか?

1985年(昭和60年)に始まりました。
前年に中村吉右衛門・澤村藤十郎・中村勘九郎(のちの十八代目中村勘三郎)が金丸座を訪れたことがきっかけです。

歌舞伎が初めての方へ

歌舞伎自体が初めてだと「どう観ればいいの?」と迷うこともあるかもしれません。
歌舞伎には独特の約束ごとや表現がありますが、基本を少し知っておくだけで、面白さがぐっと伝わりやすくなります。
歌舞伎とは?初心者向けにわかりやすく解説

観劇をもっと快適に

歌舞伎の観劇は幕間を挟んで数時間に及ぶことがあります。
劇場の椅子は硬めのことも多く、持っていって良かったと思えるものをまとめました。

観劇用の双眼鏡(カブキグラス)

三階席や幕見席からでも表情や手元まで追えるよう作られた双眼鏡です。
一本あると席にかかわらず見える情報が増えます。

折りたたみクッション

長時間座り続けるとお尻や腰が疲れがちです。
コンパクトに折りたためるクッションが一つあると快適さが変わります。

モバイルバッテリー

幕間の連絡や乗換案内、観劇前後の撮影でスマホの電池は意外と減ります。
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