南座での初体験が忘れられなくて
前回、京都・南座ではじめて歌舞伎を観ました。
演目は『あらしのよるに』。
正直なところ、
「歌舞伎=敷居が高い」というイメージを持ったまま足を運んだのですが、
観終わったあとはその印象が一変。
物語の力、役者さんの表現、劇場全体の空気にすっかり心を掴まれ、
「これはもう一度観たい」と強く思いました。
しかし上演期間中は連日満員御礼。
再観劇は叶わないまま、泣く泣く諦めていたのです。
年末、まさかの歌舞伎座再演!
そんな中、年末に
歌舞伎座で『あらしのよるに』が再演される
という知らせが。
これはもう行くしかない…!ということで、
念願叶って再び劇場へ足を運びました。
配役の変化と、新しい魅力
がぶ役は前回と同じく 中村獅童さん。
安心感と迫力は健在です。
一方、めい役は
前回の 中村壱太郎さん から
今回は 尾上菊之助さん に交代。
同じ作品でも、役者さんが変わることで
役の印象や空気感が変わるのがとても興味深く、
二度目の観劇だからこそ味わえる楽しさがありました。
さらに今回は、
獅童さんの息子さんたちも出演。
舞台上に流れる親子のエネルギーにも、自然と胸が熱くなります
初めての三階席。見え方の違い
今回は一度観た作品ということもあり、
試しに三階席から鑑賞してみました。
南座と比べると、
やはり歌舞伎座はかなり広い。
オペラグラスなしでは、
どうしても役者さんの細かな表情までは見えづらく、
「これは完全に準備不足だった…」と少し反省。
次回からは、
三階席ならオペラグラス必須
としっかり学びました。

思いがけないサプライズ──襲名口上

そして今回、もうひとつ特別だったのが、
澤村國矢さんが澤村精四郎を襲名された
ということで、
公演中に襲名の口上が行われたこと。
通常の公演に加えて、
こうした節目の瞬間に立ち会えるのは本当に貴重で、
観劇の満足度が一気に高まりました。
「また観たい」と思える歌舞伎がある幸せ
一度観て終わりではなく、
「もう一度観たい」と思える作品に出会えたこと。
そして、
南座から歌舞伎座へと場所を変え、
違う視点・違う距離感で同じ作品を味わえたこと。
歌舞伎の奥深さと、
“劇場に足を運ぶ体験そのものの豊かさ”を
あらためて感じた一日でした。



コメント