大坂天神橋にやってきた、団子売の夫婦・杵造とお福。
餅つきにあわせたやりとりから、面をつけた踊りへと移っていく歌舞伎舞踊『団子売(だんごうり)』です。
杵造とお福が餅つきにあわせてやりとりし、ひょっとことお多福の面をつけて踊る義太夫節の舞踊です。
あらすじと見どころは、2001年1月の歌舞伎座の番組解説(衛星劇場)をもとにまとめています。
2026年12月の南座では、公式に発表されている配役や日程だけを紹介しています。
『団子売』とは|基本情報
『団子売』は、仲睦まじい団子売の夫婦を描く義太夫節の舞踊です。
登場するのは、夫の杵造と妻のお福。
大坂天神橋へやってきた二人が、餅つきにあわせてやりとりを見せます。
後半には、ひょっとことお多福の面をつけて踊ります。
歌詞には江戸時代に流行した唄が取り入れられ、最後は能の「高砂」を踏まえた歌詞による踊り地となる構成です。
2001年1月の歌舞伎座では、「十代目坂東三津五郎襲名披露 寿初春大歌舞伎」の一演目として上演されました。
杵造を坂東三津五郎、お福を中村勘九郎、のちの十八代目中村勘三郎が勤め、「息の合ったコンビ」と紹介されました。
同じ夜の部第二で上演される『女伊達』は別記事で解説しています。

あらすじ
2001年1月歌舞伎座の舞台をもとに、場面の流れを三つに分けてたどります。
餅つきにあわせた夫婦のやりとり
舞台は大坂天神橋。
そこへ団子売の夫婦、杵造とお福がやってきます。
二人は餅つきにあわせてやりとりを見せます。
団子売夫婦による餅つきの場面です。
ひょっとことお多福の面
後半になると、二人はひょっとことお多福の面をつけます。
江戸時代に流行した唄を取り入れた歌詞で踊ります。
「高砂」を踏まえた結び
最後は、能の「高砂」を踏まえた歌詞による踊り地です。
二人がその歌詞にのって踊り、結びとなります。
2026年12月の南座公演が同じ内容や演出になるかは、10月12日時点では公式には発表されていません。
登場人物|杵造とお福
登場人物は、団子売の夫婦である杵造とお福です。
2001年1月歌舞伎座と2026年12月南座では、配役が異なります。
杵造
杵造は団子売の夫です。
後半には、お福とともに、ひょっとことお多福の面をつけて踊ります。
2001年1月歌舞伎座では坂東三津五郎が勤めました。
2026年12月の南座「吉例顔見世興行」では、中村扇雀が勤めます。
お福
お福は杵造の妻です。
後半には、杵造とともに、ひょっとことお多福の面をつけます。
2001年1月歌舞伎座のお福は中村勘九郎、のちの十八代目中村勘三郎でした。
2026年12月の南座では、中村鴈治郎が勤めます。
今回の杵造役・中村扇雀と、お福役・中村鴈治郎は兄弟です。
見どころ
餅つき、二種類の面、そして「高砂」を踏まえた結び。
『団子売』は、この三つを軸に進みます。
餅つきにあわせたやりとり
杵造とお福が、餅つきにあわせてやりとりを見せます。
2026年の南座顔見世も、主催者側の記事では、夫婦の団子売りが臼と杵を手に餅をつきながら踊る所作事と紹介されています。
面をつけて踊る後半
後半には、二人がひょっとことお多福の面をつけて踊ります。
用いられるのは、江戸時代に流行した唄を取り入れた歌詞です。
「高砂」を踏まえた結び
最後は踊り地となり、能の「高砂」を踏まえた歌詞が用いられます。
二人がその歌詞にのって踊る結びです。
同じ第二で上演される『萬歳』は別記事で解説しています。

2026年12月 南座顔見世での上演
「京の年中行事 當る未歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」は、2026年12月1日(火)から24日(木)まで京都・南座で開催されます。
昼の部は午前10時30分、夜の部は午後4時開演。
チケットの一般発売日は11月9日(月)です。
『団子売』が組み込まれるのは夜の部です。
第一は、劇中で襲名口上が行われる三代目尾上辰之助襲名披露狂言『新版歌祭文』野崎村。
第二では「上 萬歳/中 女伊達/下 団子売」の三つの舞踊を続けて上演し、第三は『木挽町のあだ討ち』となっています。
第二の配役は次の通りです。
| 役名 | 出演 |
|---|---|
| 〈萬歳〉萬歳 | 片岡愛之助 |
| 〈萬歳〉才造 | 中村隼人 |
| 〈萬歳〉才造 | 中村虎之介 |
| 〈女伊達〉木崎のお康 | 片岡孝太郎 |
| 〈女伊達〉男伊達 淀川の千蔵 | 片岡廣太郎 |
| 〈女伊達〉男伊達 中之島鳴平 | 中村鷹之資 |
| 〈団子売〉お福 | 中村鴈治郎 |
| 〈団子売〉杵造 | 中村扇雀 |
『萬歳』は正月の門付け芸をうつした祝儀の踊り、『女伊達』は男勝りの女侠客が男伊達たちと渡り合う一幕です。
続く『団子売』は、夫婦の団子売りが臼と杵を手に餅をつきながら踊る所作事と紹介されています。
第二を構成する各舞踊の上演時間と、『団子売』の詳しい場面構成や演出は、10月12日時点で公式には発表されていません。

よくある質問(FAQ)
- 『団子売』とはどんな舞踊ですか?
-
仲睦まじい団子売の夫婦を描く義太夫節の舞踊です。
夫婦が餅つきにあわせてやりとりし、後半には面をつけて踊ります。 - どんな人物が登場しますか?
-
団子売の夫・杵造と妻・お福が登場します。
後半には、二人がひょっとことお多福の面をつけます。 - 2026年12月の南座では誰が出演しますか?
-
2026年12月の南座では、『団子売』のお福を中村鴈治郎、杵造を中村扇雀が勤めます。
二人は兄弟です。 - 『団子売』の上演時間は何分ですか?
-
2026年12月南座公演における第二の各舞踊の上演時間は、10月12日時点で公式には発表されていません。

歌舞伎が初めての方へ
歌舞伎自体が初めてだと「どう観ればいいの?」と迷うこともあるかもしれません。
歌舞伎には独特の約束ごとや表現がありますが、基本を少し知っておくだけで、面白さがぐっと伝わりやすくなります。
歌舞伎とは?初心者向けにわかりやすく解説

まとめ
『団子売』は、杵造とお福という団子売の夫婦を描く義太夫節の舞踊です。
大坂天神橋を訪れた二人が餅つきにあわせてやりとりし、後半にはひょっとことお多福の面をつけて踊ります。
最後は、能の「高砂」を踏まえた歌詞による踊り地です。
2026年12月の南座「吉例顔見世興行」では、夜の部第二「萬歳/女伊達/団子売」の最後の舞踊として上演されます。
配役は、お福が中村鴈治郎、杵造が中村扇雀です。


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