2026年6月、博多座で上演される「六月博多座大歌舞伎」は、歌舞伎界でも大きな節目となるW襲名披露興行です。
尾上菊之助が八代目 尾上菊五郎を、
尾上丑之助が六代目 尾上菊之助を襲名。
親子同時の襲名という特別な機会に、どんな演目が並び、どこが見どころなのか——
この記事では、演目・あらすじ・注目ポイントをわかりやすく解説します。
■ W襲名とは?今回の特別さ
今回の最大のポイントは、なんといっても親子での同時襲名です。
- 尾上菊之助 → 八代目 尾上菊五郎
- 尾上丑之助 → 六代目 尾上菊之助
「尾上菊五郎」という名跡は、歌舞伎の中でも特に重みのある大名跡。
その継承と同時に、次世代へとつながる襲名でもあり、歴史のバトンが渡される瞬間です。
👉 そのため今回の公演は
“一度は観ておきたい節目の舞台”として注目されています。
■ 上演演目・配役一覧(2026年六月博多座大歌舞伎)
【昼の部】
寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)
観るポイント
祝いの演目として知られる格式高い舞踊。
襲名披露の幕開けにふさわしく、公演全体の“おめでたい空気”を作る重要な一幕です。
翁:坂東彌十郎

菅原伝授手習鑑「車引(くるまびき)」
あらすじ
菅原道真を巡る権力争いの中、三つ子の兄弟がそれぞれの立場で対立する緊迫の場面。
観るポイント
見得(みえ)や力強い動きが魅力の人気演目 新・菊之助の若々しいエネルギー
👉 “次世代の主役誕生”を感じられる舞台
梅王丸:尾上菊之助(丑之助改め)
藤原時平:坂東彌十郎

新古演劇十種の内「茨木(いばらき)」
あらすじ
鬼・茨木童子が正体を隠して現れ、武士との緊迫したやり取りを繰り広げる。
観るポイント
菊五郎襲名後の“格”を見せる重要演目 團十郎との豪華共演
👉 重厚さと迫力で“新・菊五郎ここにあり”を示す一幕
伯母真柴実は茨木童子:尾上菊五郎(菊之助改め)
渡辺源次綱:市川團十郎
【夜の部】
「ぢいさんばあさん」
あらすじ
長い年月を経て再会した夫婦の、切なくも温かい物語。
観るポイント
人生の重みを感じる演技 円熟した芝居の魅力
👉 襲名の“深み”を感じさせる感動作
美濃部伊織:尾上菊五郎
伊織妻るん:中村雀右衛門

男伊達花廓(おとこだてはなのよしわら)
観るポイント
江戸の粋と華やかさ 團十郎×菊五郎のスター共演
👉 観客が一気に盛り上がる娯楽性の高い一幕
五郎蔵:市川團十郎
八代目尾上菊五郎:尾上菊五郎
六代目尾上菊之助 襲名披露 口上(こうじょう)
観るポイント
役者が並び、観客に向けて挨拶を行う特別な時間。
👉 襲名披露の“核心”ともいえる瞬間
👉 ここは絶対に見逃せないポイント
尾上菊五郎
尾上菊之助
市川團十郎
坂東彌十郎
中村雀右衛門
連獅子(れんじし)
あらすじ
親が子を谷へ突き落とし、這い上がる力を試すという獅子の伝説をもとにした舞踊。
観るポイント
親子共演の象徴的演目 ダイナミックな毛振り
👉 W襲名の“テーマそのもの”を体現するクライマックス
映画『国宝』の劇中でも演じられた演目、どんな獅子の親子を演じるのか楽しみですね。

今年の演目の特徴
今回のラインナップはかなり意図的です👇
- 昼:若さ・力強さ(新・菊之助)
- 夜:円熟・継承(菊五郎)
- 最後:親子の物語(連獅子)
👉 つまり
「誕生 → 継承 → 親子」まで全部描いている構成
これはもう
👉 一つの“ドラマ”として完成してる公演です。

あっし個人としちゃあ、どっちかってぇと午後のほうが好みでさぁ!
初心者ならここに注目
- 午前の部は『車引』『寿式三番叟』『茨木』というわかりやすい演目
- 午後は円熟味のある森 鴎外 原作の『ぢいさんばあさん』から『男伊達花廓』そして口上『連獅子』まで
- 市川團十郎の参加がまた一つ華を添えています。
今回の六月博多座大歌舞伎は、ただの襲名披露ではなく
- 新たなスターの誕生
- 名跡の継承
- 親子の物語
がすべて詰まった、非常に完成度の高い構成です。
👉 特にラストの「連獅子」は
W襲名の意味をそのまま舞台で表現する象徴的な一幕
ここを目当てに観る価値があるレベルです。
■ 三番叟の配役にも注目
今回の演目の中でも、特に気になるのが「寿式三番叟」の配役です。
現時点では詳細が明らかになっておらず、
- 尾上菊五郎が勤めるのか
- 尾上菊之助が舞うのか
- あるいは親子での二人三番叟となるのか
注目が集まっています。
三番叟は、五穀豊穣や天下泰平を祈る祝いの舞であり、襲名披露においても非常に重要な意味を持つ演目です。
だからこそ誰が勤めるのか、どのような形で披露されるのかは、公演全体の象徴にもなり得ます。
特にもし親子での二人三番叟が実現すれば、
👉 W襲名を体現する象徴的な場面になる可能性も
正式発表が待たれる、大きな見どころのひとつです。






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