歌舞伎の演目紹介を読んでいると出てくる「本水(ほんみず)」という言葉。
本記事では、その意味と見どころを簡潔に解説します。
本水とは?意味
「本水(ほんみず)」とは、歌舞伎の舞台上で使う本物の水、またはその水を使った演出のことです。
雨を降らせたり、川や池、滝の場面を再現して、その中で立廻りを演じたりする際に使われます。
歌舞伎では通常、雨音は下座音楽で表現し、海や川は大道具の書割で描くなど、本物の水を使わずに表現するのが基本です。
本水は、その原則をあえて破る特別な演出という位置づけになります。
なぜ本水を使うのか
江戸時代の芝居小屋には冷房設備がなく、人が多く集まる小屋の中は大変な暑さになりました。
そこで少しでも涼しさを感じてもらうため、本水は「怪談」や「早替り」などとあわせて、夏芝居の定番演出として使われるようになりました。
世話物の場面をリアルに見せるために使われることもあります。
近年では、舞台に巨大な水槽を組んで水中での大立廻りを演じたり、舞台中央に本物の滝を出現させたりと、演出はさらに大がかりになっています。
上演によっては、最前列の観客にビニールシートが配られることもあります。
本水が使われる代表的な演目
本水を使う演目としては、鯉の精と水中で格闘する『湧昇水鯉滝 鯉つかみ』や、泥場で本水を使う『夏祭浪花鑑』、天水桶に全身を沈める「水入り」の場がある『助六由縁江戸桜』などが知られています。
なお『名月八幡祭』で幕切れ近くに降る本格的な雨は、本水と区別して「本雨(ほんあめ)」と呼ばれます。



よくある質問(FAQ)
- 本水とは何ですか?
-
歌舞伎の舞台上で使う本物の水、またはそれを使った演出のことです。
雨や川・池・滝の場面を、本物の水で再現します。 - なぜ夏の芝居によく使われるのですか?
-
冷房のない江戸時代の芝居小屋で、観客に涼しさを感じてもらうための演出として発展したためです。
- 客席が濡れることはありますか?
-
演目や演出によっては水しぶきがかかることがあり、最前列にビニールシートが配られる場合もあります。
心配な方は事前に劇場へ確認するとよいでしょう。
🎭 観劇のおともに【PR】
※本セクションには広告(Amazonアソシエイト)リンクを含みます。
- 観劇用オペラグラスをAmazonで探す — 3階席・幕見席なら必携。役者の表情や衣装の細部まで楽しめます
- 歌舞伎の入門書・解説本をAmazonで探す — あらすじや約束事を予習しておくと当日の楽しさが段違いです
- Amazonプライム(30日間無料体験) — お急ぎ便が使い放題、Prime VideoやPrime Readingもまとめて使えます
歌舞伎の入門書・解説本も読み放題対象多数。観劇前の予習に
映画・ドラマ・アニメが見放題。まずは30日間の無料体験から

コメント