勧進帳|初心者向けのあらすじ見どころ解説

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2009年9月上演の歌舞伎座さよなら公演九月大歌舞伎

をDVDで観ました。

松本幸四郎と中村吉右衛門という兄弟に、さらに幸四郎の息子・染五郎も加わり、親子・兄弟がそろう、見どころあふれるワクワクする配役となっています。

目次

歌舞伎十八番の内 勧進帳ってどんな歌舞伎?

歌舞伎を代表する名作をやさしく解説

勧進帳ってどんな演目?

歌舞伎十八番『勧進帳』は、歌舞伎の中でも特に人気が高く、
「まず1本観るならこれ」と言われることも多い名作です。

舞台は関所
追われる身となった義経一行が、山伏に変装して通ろうとするところから物語が始まります。

見どころは、単なる戦いや立ち回りではなく、主君を守ろうとする弁慶の知恵と忠義
緊張感のある心理戦が大きな魅力です。

あらすじ

源義経は兄・頼朝から追われ、家来の弁慶たちとともに逃亡中です。
一行は山伏に変装し、安宅の関を通ろうとしますが、関守・富樫に疑われてしまいます。

弁慶は、とっさの機転で「東大寺再建の勧進をしている山伏だ」と説明し、
白紙の巻物を本物の勧進帳のように読み上げます。

さらに、主君である義経をあえて打ち据えることで疑いを晴らし
富樫はその忠義に心を打たれ、一行を見逃すのでした

そもそも勧進帳って何?

昔は、大きなお寺や仏像を建てたり修理したりするために、多くの資金が必要でした。
そこで僧や山伏が各地を回り、

  • 何のための工事か
  • なぜ再建が必要か
  • 功徳(善い行い)になること

などを書いた巻物を読み上げ、人々から寄付を集めました。

この説明文を書いた巻物が 「勧進帳」 です。現代で言えば、寄付募集の説明書のようなものです。

勧進帳の主な登場人物

武蔵坊弁慶:松本幸四郎

義経を守る家来。
知恵・力・忠義を兼ね備えた物語の中心人物です。
勇ましいだけでなく、人間味あふれる一面も見どころ。

源義経:市川染五郎

若き英雄。
今回は身分を隠し、荷物持ちとして関所を越えようとします。
静かな存在感が魅力の役です。

富樫左衛門:中村吉右衛門

関所の責任者。
職務を守る厳しさと、武士としての情の間で揺れる重要人物です。

勧進帳を観ての感想

『勧進帳』は、派手な立ち回りだけでなく、人と人との信頼や覚悟が強く心に残る演目です。
とくに弁慶が主君を守るために苦しい役目を引き受ける場面は、観ている側も胸が締めつけられる思いになります。

関所という限られた空間で物語が進むにもかかわらず、緊張感と感動が途切れることなく続き、気づけば舞台に引き込まれていました。
最後の飛び六方では、それまでの重い空気が一気に晴れ、歌舞伎ならではの爽快感を味わえます。

「難しそう」という印象があった歌舞伎ですが、『勧進帳』は登場人物の気持ちが分かりやすく、初心者でも素直に感動できる名作です。

勧進帳のみどころ

勧進帳読み上げ(最大の名場面)

白紙の巻物を本物のように読む場面。
俳優の声・間・迫力に注目すると一気に引き込まれます。

延年の舞

お酒を飲んだ弁慶が舞う場面。
実は仲間を逃がすための時間稼ぎという、粋な演出です。

飛び六方

最後に弁慶が花道を豪快に引っ込む姿は、
これぞまさに歌舞伎という爽快感を味わえる名シーンです。

鑑賞レーティング

総合満足度 ★★★★★★★☆☆☆
初心者おすすめ度 ★★★★★★★☆☆☆
見どころの密度 ★★★★★★★★☆☆
心に残る度 ★★★★★★★★☆☆
再観たい度 ★★★★★★☆☆☆☆

「※評価は個人の好みが反映されています」

かぶしげオススメの席の選び方

舞台全体を観るなら中央7~9列目あたりいわゆる『とちり席』2階最前列『天覧席』

花脇も◎

何と言っても飛び六法の迫力ナンバー1は花脇、舞台の見やすさを加味するとドブ席も

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