【2026年7月9日更新・正式発表】映画『国宝』のBlu-ray・DVDが、2026年12月2日(水)に発売されることが決定しました。 通常版に加え、6演目・約50分の「歌舞伎シーン特別ロングバージョン」と約40分の未公開シーンを収めた初回生産限定の豪華版、そして4K UHD+Blu-rayセットの3ラインナップが用意されます。発売・販売元はアミューズ。
かつて李相日監督が「ブルーレイが出た折には特典で…」と匂わせていた”幻の映像”は、単なるリップサービスではありませんでした。この記事では、確定した価格・仕様の比較から、歌舞伎ファンが豪華版で何を見るべきかまで、専門サイトの視点で解説します。
「なぜ発売がここまで遅れたのか」
6月公開の映画は通常なら年末〜翌年初頭に円盤化されるのが一般的です。『国宝』が公開から1年半後の発売となったのは、興行収入208億円・観客動員1475万人という邦画実写の歴史を塗り替える異例のロングランで、上映が長く続いたことが背景にあります。待たされた分、特典のボリュームは”保存版”と呼ぶにふさわしい内容になりました。
映画『国宝』の配信についての記事はこちらです
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ラインナップ・価格比較表

| 商品 | 構成 | 価格(税込) | 品番 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 豪華版 4K UHD+Blu-ray | 本編4K UHD BD+本編BD+特典BD | 18,370円 | ASBDP-1297 | 初回生産限定・要4K UHD再生対応機器 |
| 豪華版 Blu-ray | 2枚組 | 14,520円 | ASBDP-1298 | 初回生産限定 |
| 豪華版 DVD | 3枚組 | 13,640円 | ASBP-6587 | 初回生産限定 |
| 通常版 Blu-ray | 1枚 | 6,380円 | ASBD-1300 | 特典映像なし |
| 通常版 DVD | 1枚 | 5,500円 | ASBY-6589 | 特典映像なし |

選び方の目安:歌舞伎シーンや未公開映像をじっくり味わいたいなら豪華版一択。豪華版はいずれも初回生産限定・数量限定のため、予約推奨です。本編画質を最高で楽しみたい方は4K UHDセットですが、再生には対応機器が必要な点に注意。副音声コメンタリーは通常版にも収録されているので、本編+解説だけで十分という方は通常版でも楽しめます。
歌舞伎ファン目線・特典解説
歌舞伎シーン特別ロングバージョン(全6演目・約50分)
本編ではカットされた素材を加え、歌舞伎シーンのみで再構成した渾身の特別映像です。歌舞伎ファンが注目すべきは以下の点です。
二人藤娘——本編ではわずか1分ほどだった場面が、7分超のロングバージョンに。
藤娘解説記事二人道成寺——喜久雄(吉沢亮)と俊介(横浜流星)が京座の大舞台で新星として大抜擢された一幕。東半コンビが世を沸かすきっかけとなった、初々しい二人の舞をたっぷり収録。
二人道成寺解説記事曽根崎心中——喜久雄が半二郎(渡辺謙)の代役を務めた演目。かつて演目が「隅田川」から「曽根崎心中」へ変更された背景を知ってから観ると、この一幕の重みが変わります。
曽根崎心中の変更理由を解説した記事連獅子——半二郎・半弥親子による圧巻の毛振りシーン。
鷺娘(万菊版・喜久雄版)——田中泯演じる万菊が喜久雄に強烈なインパクトを与えた一幕と、ラストで喜久雄が舞う鷺娘。かつて監督が特典収録を示唆していた『鷺娘』が、ついに完全な形で観られます。
鷺娘あらすじ・見どころ記事へ
未公開シーン(約40分)
幻のオープニングから始まり、14歳の喜久雄が余興で演じた『関の扉』のフルバージョン、初公開となるストリップ小屋での俊介の舞踊など、本編では描かれなかった場面を収録。
副音声コメンタリー(豪華版・通常版共通)
歌舞伎指導を務めた四代目中村鴈治郎、所作指導の中村壱太郎(吾妻流家元・吾妻徳陽)、李相日監督による解説。演目の背景や役柄解説まで踏み込む、歌舞伎ファンにとって聞き応えのある内容です。
このほか、メイキング、完成報告会、カンヌ国際映画祭、歌舞伎座大晦日特別上映会などのイベント映像も収録予定。豪華版にのみ、歌舞伎世界のリアリティ追求=”演出の設計図”に焦点を当てたブックレット、白と赤の特装アウターケース(風呂敷包み)、デジパック、海外版ポスター絵柄ポストカードセットが付属します。
配信先行は“豪華版を売るため”の布石?
『国宝』はPrime Videoでの独占配信が発表された一方、DVD・Blu-rayはまだ未発表です。
しかし、これは単に制作が遅れているのではなく、
“円盤の価値を高めるための戦略”とも考えられます。
まず配信で幅広い層に作品を届け、
「もう一度観たい」
「手元に残したい」
という熱量を高める。
そのうえで、
- メイキング映像
- 歌舞伎所作の稽古風景
- ブックレット
- 舞台裏インタビュー
などを収録した豪華版を発売すれば、
コレクション需要が一気に高まる可能性があります。
『国宝』は、ただ一度観て終わる映画ではなく、
何度も細部を見返したくなる作品です。
だからこそ、今後もしDVD・Blu-rayが発売されるなら、
通常版だけでなく、豪華特典版の発表にも期待したいところ。
歌舞伎所作の稽古風景や、
劇中演目の解説、
舞台裏メイキングなどが収録されれば、
“保存版”として手元に置きたいファンも多いのではないでしょうか。
Prime Videoでの見放題配信開始までに、
ぜひこのブログで『国宝』に登場する歌舞伎演目や演出の元ネタも予習してみてください。
映画を観る前後で、
きっと見え方が変わってくるはずです。
自宅が「南座」の特等席になる日
映画『国宝』のブルーレイ・DVD(円盤)がいつ発売なのか待ち遠しいですね。
劇場の大スクリーンで圧倒された、あの喜久雄(吉沢亮)と俊介(横浜流星)の気迫。
しかし、一度の鑑賞では追いきれなかった「細部」にこそ、この作品の真実が隠されています。
例えば、暗闇に浮かぶ白塗りの表情、指先のわずかな震え、そして俊介の足に忍び寄る「壊疽(えそ)」の影……。
自宅という「南座の特等席」で、一時停止やスロー再生を駆使して初めて気づく感動が、この円盤には詰まっています。
この記事では、歌舞伎ファンの視点から以下のポイントを徹底解剖します。
- なぜ演目が「隅田川」から「曽根崎心中」へ変更されたのか?
- 劇中の『曽根崎心中』が、原作以上に「胸を刺す」理由
- 歌舞伎としての「所作」の見どころと、現実の舞台との繋がり
映画を観て「歌舞伎の深淵」に触れたあなたへ。円盤を10倍楽しむためのガイドをお届けします。
映画『国宝』あらすじ
『国宝』
後に国の宝となる男は、任侠の一門に生まれた。
この世ならざる美しい顔をもつ喜久雄は、抗争によって父を亡くした後、
上方歌舞伎の名門の当主・花井半二郎に引き取られ、歌舞伎の世界へ飛び込む。
そこで、半二郎の実の息子として、生まれながらに将来を約束された御曹司・俊介と出会う。
正反対の血筋を受け継ぎ、生い立ちも才能も異なる二人。
ライバルとして互いに高め合い、芸に青春をささげていくのだが、
多くの出会いと別れが、運命の歯車を大きく狂わせてゆく…。
誰も見たことのない禁断の「歌舞伎」の世界。
血筋と才能、歓喜と絶望、信頼と裏切り。
もがき苦しむ壮絶な人生の先にある“感涙”と“熱狂”。
何のために芸の世界にしがみつき、激動の時代を生きながら、
世界でただ一人の存在“国宝”へと駆けあがるのか?
原作:「国宝」吉田修一著(朝日文庫/朝日新聞出版刊)
脚本:奥寺佐渡子
監督:李相日
出演:吉沢亮、横浜流星、高畑充希、寺島しのぶ、森七菜、三浦貴大、見上愛、黒川想矢、越山敬達、永瀬正敏、嶋田久作、宮澤エマ、中村鴈治郎、田中泯、渡辺謙
製作幹事:MYRIAGON STUDIO
制作プロダクション:クレデウス
日本公開:2025年6月6日(金)全国東宝系にて公開!
配給:東宝
【考察】なぜ演目は「隅田川」から「曽根崎心中」へ変わったのか?
原作ファンが最も驚いた変更点。
そこには、映画版における「ある一人の登場人物」の削除が大きく関わっています。
亡き子・豊生の不在と『隅田川』の喪失
原作では、俊介と春江の間に生まれた長男・豊生が幼くして亡くなります。
『隅田川』という演目は、我が子を求めて彷徨う母の物語。
原作の俊介は、舞台上で狂女を舞い、失った息子・豊生の面影を求め、深い悲しみの淵に立ちました。
しかし、映画版では豊生が登場しません。
俊介が「亡き子」という依り代を失ったことで、原作通りの『隅田川』では、二人の魂を共鳴させることが困難になったのです。
「親子」の物語から「役者」の物語へ
豊生という存在が消えたことで、映画版は「喜久雄と俊介、二人の役者の運命」に焦点を絞られました。
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歌舞伎『隅田川』あらすじ、みどころ解説|母の狂おしい愛を描く幽玄の舞踊
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曽根崎心中のあらすじ・みどころを初心者向けに徹底解説|歌舞伎演目
壊疽した足で挑む「心中」の必然
さらに映画では、俊介の足が「壊疽(えそ)」に蝕まれている。
残る足も失い、役者としての命が尽きようとしている俊介。
そんな彼に対し、喜久雄が舞台上で「お初」として「徳兵衛(俊介)」に引導を渡す。
この「芸による救済」を描くには、一人で舞う『隅田川』ではなく、二人がもつれ合いながら死出の旅を行く『曽根崎心中』でなければならなかったのです。
国宝の冒頭での舞踊劇・積恋雪関扉の場面の意味はこちらで解説しています。
映画『国宝』で描かれた『積恋雪関扉』名セリフ解説|あの場面の意味とは?

劇中の『曽根崎心中』が、原作以上に「胸を刺す」理由
なぜ、映画を観た私たちは、あのクライマックスにこれほどまで打ちのめされるのでしょうか。それは、原作の「精神的な救済」を超えた、「肉体の叫び」が描かれているからです。

「役者の死」を宣告する、どす黒い足
映画での俊介は片足は義足、そして残った足も「壊疽(えそ)」によって変色し、腐り始めています。 「もうすぐ足を切らなければならない」=「二度と舞台には立てない」。
あの『曽根崎心中』は、俊介にとって「生きた肉体で踊る最後の一分一秒」なのです。ブルーレイの鮮明な映像で見直すと、その一歩一歩がどれほど血を吐くような思いだったかが突き刺さります。
喜久雄が下した「究極の介錯」
『曽根崎心中』のラスト、喜久雄演じる徳兵衛が、お初である俊介を手にかけます。
これは単なる演目の再現ではありません。
役者として終わろうとしている俊介を、最高の舞台の上で、最高の相方である喜久雄が「終わらせてあげる」という、残酷で美しすぎる介錯(かいしゃく)だったのではないでしょうか。
原作の『隅田川』が「亡き子を想う静かな鎮魂」だったのに対し、映画は「盟友の命を絶つ激しい愛」へと昇華されました。
歌舞伎には、人の情念や極限状態を描いた作品が多く存在します。
その中には、愛ゆえにすれ違う悲劇だけでなく、強い恨みや決意から生まれる“復讐劇”も数多く描かれています。
仇討ち・復讐劇に興味がある方は、こちらもチェックしてみてください。
歌舞伎の仇討ち物とは?代表演目と見どころを解説
【基礎】知れば映画が10倍刺さる『曽根崎心中』の正体
映画のクライマックス、喜久雄(お初)と俊介(徳兵衛)が演じた心中物、『近松門左衛門』の代表作『曽根崎心中』。
あの圧倒的な映像美の裏側には、300年以上愛され続けてきた歌舞伎の「様式美」と「型」が息づいています。
- 「お初」と「徳兵衛」はどんな関係?
- なぜ二人は死を選ばなければならなかったのか?
- 歌舞伎ファンが注目する、物語の「眼目(見どころ)」とは?
映画版では俊介の「壊疽(えそ)」という過酷な設定が加わっていますが、本来の歌舞伎の舞台でも、二人の情愛と絶望は観客の涙を誘い続けてきました。
なお、歌舞伎といえば迫力ある見得(みえ)や、豪快な演出が特徴の荒事(あらごと)を思い浮かべる方も多いかもしれません。
ただし『曽根崎心中』はそれらとは対照的に、繊細な感情表現と静かなやり取りで見せる“和事(わごと)”の代表的な作品です。
こうした表現の違いを知っておくと、歌舞伎ならではの演技の奥行きがより深く感じられるはずです。
ブルーレイで二人の所作をじっくり観察する前に、まずは「物語の骨組み」と「歌舞伎ならではの見方」を予習しておきましょう。これを知っているだけで、映画の細部が持つ意味がガラリと変わって見えてくるはずです。
▶[【徹底解説】曽根崎心中(歌舞伎)あらすじ・登場人物・みどころ|映画を観る前に知りたい基礎知識]
歌舞伎とは?歴史・特徴・代表演目を初心者向けにわかりやすく解説
ブルーレイ・DVD購入ガイド:特典映像のチェックポイント

映像化で期待したい「未公開シーン」と「道成寺」の全貌
映画『国宝』のブルーレイ・DVD発売が待たれる理由は、本編の素晴らしさだけではありません。
制作陣が語る「幻の映像」の存在が、ファンの間では大きな話題となっています。
- 「4時間半」におよぶ初期カットの行方
李監督によれば、撮影直後の初期段階では4時間半もの尺があったとのこと。
泣く泣くカットされた『鷺娘』などの未公開シーンについて、監督自ら「ブルーレイが出た折には特典で…」と、円盤化に合わせた蔵出しを匂わせています。 - 『道成寺』の進化をフルで観たい
振付を担当した中村壱太郎さんは、物語の序盤と終盤で演じられる『道成寺』の「変化」を絶賛しています。
同じ演目でありながら、役者として成長した二人が見せる舞踊の差異。
壱太郎さんが「ぜひ全部見てください!」と力説したその全貌が収録されるなら、それはまさにファン必携の資料となります。
劇場版では描ききれなかった喜久雄と俊介の「芸の足跡」を、特典映像という形で補完できる日が今から待ち遠しいですね。
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二人道成寺のあらすじをわかりやすく解説|女方「究極の美」に隠された情念の正体
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映画『国宝』ブルーレイ・DVDはどこで買うべき?特典・価格・配信との違いを専門サイトが丁寧に比較【発売前まとめ】
映画『国宝』ブルーレイ・DVD(円盤)発売はいつ?

ブルーレイ・DVD(円盤)はいつになる?
【2026年7月9日更新・正式発表】映画『国宝』のBlu-ray・DVDが、2026年12月2日(水)に発売されることが決定しました。
これほどの大ヒットで上映が続いているため、当初の予想よりもソフト化は後ろに倒れているようです。
- 発売予想: 2026年 夏〜秋頃 ではないかと囁かれています。
- 理由: 通常、上映が終わるまでDVDは出さないことが多いため、ここまで上映が続くと「1周年記念」のような形でのリリースになる可能性が高いです。
映画『国宝』が気に入った方は、マンガ版『国宝』もおすすめです。
原作よりで映画では描かれなかったエピソードや
人物の心情もより詳しく描かれています。
映画の余韻をもう一度楽しみたい方、小説は苦手な方は、
ぜひ漫画版もチェックしてみてください。
背景をしっかり知るなら小説がおすすめ

歌舞伎が初めての方へ
歌舞伎自体が初めてだと「どう観ればいいの?」と迷うこともあるかもしれません。
歌舞伎には独特の約束ごとや表現がありますが、基本を少し知っておくだけで、面白さがぐっと伝わりやすくなります。
歌舞伎とは?初心者向けにわかりやすく解説
まとめ:芸に生きる二人の「国宝」
映画『国宝』は、単なるエンターテインメントの枠を超えた、圧倒的な『生き様』
一度観ただけでは、吉沢亮さんと横浜流星さんの放つオーラに圧倒されるばかりかもしれません。
しかし、劇中で演じられた『曽根崎心中』の背景、原作との違い、そして「役者・俊介」の肉体が限界を迎えていた事実……。
劇場の大スクリーンで圧倒されるのも素晴らしい体験ですが、吉沢亮さんと横浜流星さんの細かな指先の動きや、俊介の足の変色のリアリティなど、「止めてじっくり見なければ気づけないこと」が、この作品にはたくさん詰まっています。
歌舞伎の背景や演目、原作との違いを知った上で見返す二回目は、きっと初見時とは違う景色が見えてくるはず。
芸に命を捧げた二人の男の物語を、好きな時に、好きなだけ深く味わえる。 ブルーレイやDVDを手に取ることで、映画『国宝』という作品が、あなたの中でより深く、長く残るものになれば幸いです。



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