今回は『曽根崎心中物語』の桜プログラムを観劇しました。
曽根崎心中は以前にも観たことがあったので、今回は三階席のやや下手側からの観劇です。
結論から言うと、今回一番驚いたのは松プログラムとエンディングが違うことでした。
ダブルキャストとは聞いていましたが、まさか終幕の演出まで変わるとは思っていませんでした。
この記事では、
- 桜プログラムの感想
- 松プログラムとの違い
- 印象に残った演出
- 入場特典やイベント
などをまとめていきます。
曽根崎心中の見どころ(有名な3つの場面)
『曽根崎心中』といえば、印象的な場面がいくつかあります。
映画 国宝 でも描かれていましたが、特に象徴的なのは次の三つでしょう。
天神ノ森へ向かう花道の場面
徳兵衛とお初が心中の地へ向かう、静かで美しい場面。
花道を使うことで、二人が現世から離れていくような印象を与えます。
お初の足を刃物に見立てる「心中の覚悟」の場面
お初が徳兵衛に覚悟を問い、
徳兵衛がお初の足を刃物に見立てて喉元に当てる場面。
『曽根崎心中』の中でも特に有名なシーンです。
クライマックスの心中
徳兵衛が短刀でいよいよ心中に及ぼうとする場面。
多くの上演では、ここでクライマックスを迎えます。
三階席からの見え方
今回は三階席のやや下手側から観劇しました。
三階席だと花道は半分以上見切れてしまいますが、
正面寄りの席なら
- 心中の覚悟の場面
- クライマックス
といった重要なシーンはしっかり見えるので、そこまで不満はありませんでした。
……ところが今回は事情が違いました。

桜プログラムは心中の場面がない?
今回の桜プログラムでは、
心中の場面が上演されません。
なんと
花道をはける場面で終幕
でした。
通常は天神ノ森で心中のクライマックスを迎えることが多いので、これはかなり意外でした。
一方、松プログラムでは本舞台でクライマックスを迎える演出になっているようです。
ダブルキャストなのは知っていましたが、
エンディング自体が違うとは思っていませんでした。
これはこれで面白い試みだと思いますが、
事前に知っていたら両方観たかもしれないなとも思いました。
梅田橋の演出が素晴らしかった
今回印象に残ったのは梅田橋の場面です。
この場面が復活していて、
廻り舞台を使って橋を渡っていく演出はとても見応えがありました。
舞台装置を生かした、歌舞伎ならではの美しい場面だったと思います。
カットされていた場面
一方で、いくつかの場面はカットされていました。
- 九平次の悪事が明らかになる場面
- 徳兵衛の叔父が、実はお初と夫婦にしてやるつもりだったという場面
特に叔父の
「二人とも死なないでくれ」
という思いが見える場面は、
物語に人情味を与える部分でもあるので、少し物足りなさも感じました。
私は物語をできるだけ全部味わいたいタイプなので、その点は少し惜しかったところです。
第2部はトークショー
第二部は出演者お二人によるトークコーナーでした。
ゲストはフリーアナウンサーの
中井美穂 さん。
お二人とも話がとても上手で、
舞台とは違う役者の素顔を見ることができる楽しい時間でした。
写真撮影タイムと入場特典

最後には写真撮影タイムもありました。
最近の公演では増えてきましたが、
こうした時間があると観劇の余韻を持ち帰れる感じがして嬉しいですね。
また入場者特典もユニークで
- 絵馬シール
- 徳兵衛の編笠
- お初のかんざし
をモチーフにした飴が配られました。
特に絵馬シールは、
メッセージを書いて貼れる場所が会場に用意されており、観客が参加できる仕掛けになっていました。



まとめ
今回の桜プログラムは、
- 心中の場面がない終幕
- 松プログラムとは違うエンディング
- 梅田橋の印象的な演出
など、通常の『曽根崎心中』とは少し違う体験でした。
演出の違いも含めて、
もし機会があれば松プログラムも観てみたいと思える公演でした。





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