2027年4月、東京・有楽町の日生劇場で「四月陽春歌舞伎」の開催が決定しました。
「あれ、4月の歌舞伎座公演は?」と疑問に思った方もいるかもしれません。
実はこの公演、いつもの歌舞伎座4月公演とは異なる、特別な事情から生まれたものです。
この記事では、現時点でわかっている日程・会場情報とあわせて、なぜ歌舞伎座ではなく日生劇場での開催になったのか、その背景まで詳しく解説します。
演目・出演者が発表され次第、あらすじや見どころも追記していく予定です。
「毎年4月は歌舞伎座で観ていたのに、来年は日生劇場?」と戸惑った方も、この記事を読めば理由がすっきり理解できるはずです。
順を追って見ていきましょう。
四月陽春歌舞伎とは?基本情報
| 公演名 | 四月陽春歌舞伎 |
| 劇場 | 日生劇場(東京都千代田区有楽町1-1-1) |
| 開催時期 | 2027年4月(日程は決定次第お知らせ) |
| 演目・出演者 | 未発表(決定次第お知らせ) |
| 料金 | 未発表(決定次第お知らせ) |
2026年8月7日に歌舞伎美人(松竹の歌舞伎公式サイト)で発表されたばかりの公演で、2026年8月時点では具体的な日程・演目・出演者・料金はまだ案内されていません。
わかっているのは「2027年4月に日生劇場で歌舞伎公演を上演する」という開催の枠組みだけです。
詳細は決定次第、歌舞伎美人や日生劇場の公式サイトで発表される見込みです。
なぜ歌舞伎座ではなく日生劇場なのか|歌舞伎座2027年4月休館の理由
松竹は2026年8月7日、歌舞伎座について、2027年4月に舞台機構設備の更新工事を行うことを発表しました。
これにともない、同月(2027年4月)の歌舞伎座での歌舞伎公演は休演となります。
その代わりとして、同じ2027年4月に日生劇場で歌舞伎公演「四月陽春歌舞伎」が上演される、という発表内容です。
「舞台機構設備」とは、せりや廻り舞台、花道のすっぽんなど、歌舞伎座の舞台を支える大掛かりな装置一式を指します。
こうした設備は経年劣化するため、定期的な更新・保守工事が欠かせません。
工事の詳細な内容や、なぜこのタイミングで実施されるのかについて、2026年8月時点で公式サイトにそれ以上の説明はありませんが、老朽化した設備を計画的に更新する工事と考えられます。
大規模な劇場が一時的に使えなくなり、別会場で代替公演を行うというケースは、歌舞伎座が初めてではありません。
2025年8月には、大阪松竹座が設備老朽化を理由に2026年5月公演を最後に歌舞伎の上演を終了し、2027年1月の正月公演が大阪・新歌舞伎座での代替開催になることが発表されています。
さらに国立劇場(東京・隼町)も老朽化にともなう再整備のため2023年10月末から休館中で、その間の歌舞伎公演は新国立劇場(渋谷区初台)に会場を移して継続されています。
今回の歌舞伎座の一時休演も、これらと似た「設備事情による会場変更」のケースといえます。


会場となる「日生劇場」とはどんな劇場?
日生劇場は、東京メトロ日比谷駅A13出口から徒歩1分の「日本生命日比谷ビル」内にある劇場です(有楽町駅からは徒歩約10分)。
1963年9月に竣工、同年10月20日にベルリン・ドイツ・オペラ「フィデリオ」の公演でこけら落としを迎えました。
設計は建築家・村野藤吾で、花崗岩(岡山産万成石)を使った重厚な外観と、天井一面に約2万枚ともいわれる貝殻(アコヤ貝と紹介されることが多いですが、実際にはマド貝という説もあります)を散りばめた幻想的な内装が特徴です。
1964年には日本建築学会賞作品賞を受賞し、2006年にはDOCOMOMO JAPAN選定・日本におけるモダン・ムーブメントの建築にも選ばれている、建築的にも価値の高い劇場です。
座席数は1,334席(1階738席+グランドサークル132席、2階464席)で、歌舞伎座(収容人数1,964人、一幕見席・立見を含む)と比べるとやや小ぶりな劇場です。
運営は公益財団法人ニッセイ文化振興財団で、現在は主にオペラやミュージカルの公演で使われることが多く、劇団四季が常設劇場を持つ以前に数多くの公演を行ったことでも知られています。
越路吹雪の伝説的な「ロングリサイタル」や、沢田研二のソロデビュー翌月の初リサイタルが行われた劇場としても有名です。
実は日生劇場は、設計者の村野藤吾自身が1964年に発表した文章の中で、音響設計にあたり「オペラおよび演劇(歌舞伎を除く)に使用する」という前提で臨んだと述べており、もともと歌舞伎を主な使用目的とはしていなかった劇場です。
その一方で、日本生命の社史『日本生命九十年史』によれば、開場後は現代劇や歌舞伎の公演にも使われた記録が残っており、歌舞伎とまったく無縁だったわけでもないようです。
いずれにせよ、近年はオペラ・ミュージカル中心の運営が続いていたため、今回のような本格的な歌舞伎公演は、久しぶりの、あるいは特別な試みになると考えられます。
演目・出演者・チケット情報はいつ発表される?
歌舞伎美人の公式サイトでは、2026年8月7日時点で「公演の詳細につきましては、決定次第、当ホームページ等でお知らせいたします」とだけ案内されています。
通常の歌舞伎座の月替わり公演であれば、演目・配役はおおむね公演の2〜3ヶ月前に発表されることが多いですが、今回は急な会場変更にともなう特別な公演のため、発表時期が例年より読みにくい可能性があります。
正式な演目・出演者・料金・チケット発売日は、歌舞伎美人または日生劇場の公式サイトで発表される見込みです。
この記事も、発表があり次第、あらすじや見どころ、チケット情報を追記して更新していきます。
ぜひこのページをブックマークしてお待ちください。
歌舞伎座の四月大歌舞伎はどうなる?
歌舞伎座では例年4月に「四月大歌舞伎」として月替わり公演が行われてきましたが、2027年4月は前述の設備更新工事にともない休演となります。
そのため2027年4月については、歌舞伎座での「四月大歌舞伎」としての公演更新はなく、日生劇場での「四月陽春歌舞伎」がその代わりとなる公演です。
2026年4月までの四月大歌舞伎の演目・見どころは、以下の記事でまとめて振り返ることができます。

なお、歌舞伎座の休演は2027年4月のみが対象で、他の月の公演スケジュールに変更があるとは発表されていません。
2028年以降、四月大歌舞伎が歌舞伎座で再開されるかどうかについても、2026年8月時点では案内がありません。
初めて日生劇場を訪れる方へ
日生劇場は歌舞伎座のような専門劇場ではなく、ふだんはオペラやミュージカルの公演が中心の会場です。
そのため、幕間の過ごし方やロビーの雰囲気は歌舞伎座と異なる部分もありますが、観劇そのものの基本マナーは共通しています。
歌舞伎の観劇自体が初めてという方は、まず歌舞伎初心者向け観劇ガイドで服装やマナーの基本を確認しておくと安心です。
会場は違っても、初めての一歩を楽しむ気持ちは同じです。
詳細な演目情報が発表され次第、あらためて見どころもご紹介していきます。
歌舞伎が初めての方へ
歌舞伎自体が初めてだと「どう観ればいいの?」と迷うこともあるかもしれません。
歌舞伎には独特の約束ごとや表現がありますが、基本を少し知っておくだけで、面白さがぐっと伝わりやすくなります。
歌舞伎とは?初心者向けにわかりやすく解説

まとめ|歌舞伎座休館にともなう特別公演
- 「四月陽春歌舞伎」は、2027年4月に東京・日生劇場で開催される歌舞伎公演
- 歌舞伎座が2027年4月に舞台機構設備の更新工事のため休演となる代わりの公演として発表された
- 演目・出演者・料金・具体的な日程は、2026年8月時点ではすべて未発表
- 日生劇場は1963年開館、村野藤吾設計の劇場で、貝殻を使った幻想的な天井装飾が有名。もともとの音響設計は「オペラおよび演劇(歌舞伎を除く)」を前提としていたが、社史によれば開場後に歌舞伎の公演に使われた記録もある
- 2027年4月は歌舞伎座での「四月大歌舞伎」の公演更新はなし
普段とは違う会場での特別な歌舞伎公演となる、2027年4月の「四月陽春歌舞伎」。
演目・出演者の発表を心待ちにしながら、この記事でも続報をお伝えしていきます。
よくある質問(FAQ)
- なぜ2027年4月は歌舞伎座で公演がないのですか?
-
歌舞伎座で2027年4月に舞台機構設備の更新工事が行われるためです。
これにともない同月の歌舞伎座での歌舞伎公演は休演となり、代わりに日生劇場で「四月陽春歌舞伎」が上演されます。 - 日生劇場はどこにありますか?
-
東京都千代田区有楽町1-1-1の日本生命日比谷ビル内にあり、東京メトロ日比谷駅A13出口から徒歩1分です(有楽町駅からは徒歩約10分)。
1963年開館の歴史ある劇場で、ふだんはオペラやミュージカルの公演で使われることが多い会場です。 - 演目や出演者はいつ発表されますか?
-
2026年8月時点では未発表です。
歌舞伎美人や日生劇場の公式サイトで、決定次第発表される見込みです。
この記事も情報が入り次第更新します。 - 日生劇場での歌舞伎公演は初めてですか?
-
日本生命の社史によれば、日生劇場は開場後、現代劇や歌舞伎の公演にも使われた記録が残っています。
ただし設計者の村野藤吾自身は、音響設計の前提を「オペラおよび演劇(歌舞伎を除く)」と述べており、もともと歌舞伎を主な用途とした劇場ではありません。
近年はオペラ・ミュージカル中心の運営が続いていたため、今回のような本格的な歌舞伎公演は久しぶり、あるいは特別な試みになると考えられます。
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