毎月最終日曜のNHK Eテレ「古典芸能への招待」をはじめ、地上波・BSでも歌舞伎の舞台中継が定期的に放送されています。
スカパー加入が必要な衛星劇場とは違い、受信料だけで観られるのが最大の魅力です。
「まずは無料で歌舞伎の雰囲気を試してみたい」という初心者の方にとっては、この地上波・BS放送こそが一番のとっかかりになります。
衛星劇場のラインナップは以下の記事でまとめているので、この記事では地上波・BSの無料放送に絞ってお届けします。
新しい放送が決まり次第、随時更新していきます。

NHK Eテレ「古典芸能への招待」とは?
毎月最終日曜21:00〜23:00(時間拡大あり)に放送されている、歌舞伎をはじめとした古典芸能の舞台中継番組です。
回によっては能や狂言が取り上げられることもあります。
受信料以外の追加費用がかからないため、まずは気軽に歌舞伎の雰囲気を味わってみたいという方に向いています。
もともとは2011年度にNHKの古典芸能関連番組が整理・縮小された際、その受け皿として新設された特別番組です。
2013年度から現在の「毎月最終日曜」の枠に移り、同じ枠の他の週には「クラシック音楽館」が放送されています。
案内役は2022年4月から古谷敏郎アナウンサーが務めています。
放送されるのはNHK Eテレのみで、NHK総合やNHK BSでは基本的に編成されません。
視聴にあたっては、テレビの前で待つ以外に、放送に合わせて配信されるNHKプラスの同時配信を使う方法もあります。
直近の歌舞伎放送|2026年7月26日「近江源氏先陣館 盛綱陣屋」
2026年7月26日には、2026年5月の大阪松竹座さよなら公演から歌舞伎「近江源氏先陣館 盛綱陣屋」が放送されました。
片岡仁左衛門、中村魁春、中村歌六、片岡孝太郎、片岡愛之助、中村勘九郎ほか豪華な配役で、近松半二らによる人形浄瑠璃を歌舞伎化した、今なお頻繁に上演される時代物の名作です。
源頼朝亡き後の争乱の中、敵味方に分かれた佐々木盛綱・高綱の兄弟の悲劇を描き、討ち死にした弟・高綱の首の真贋を確かめる「首実検」の場面が最大の見どころとなっています。
7月26日放送分のNHKプラスの見逃し配信はすでに終了しています。
「古典芸能への招待」の見逃し配信は各回とも放送からおおむね1週間で終了するため、次回以降は放送直後に観るのがおすすめです。
演目自体のあらすじ・見どころは以下の記事で詳しく解説しています。

2026年9月の放送予定|9月27日(日)は演目発表待ち
9月の「古典芸能への招待」は、最終日曜にあたる9月27日(日)に放送されます。
ただし記事更新時点(9月7日)では、まだ演目が発表されていません。
「古典芸能への招待」の演目が公開されるのは放送のおおむね1〜2週間前なので、9月中旬以降に判明したらこの節に追記します。
直前の8月30日(日)の回は歌舞伎ではなく、「平家物語」を題材にした能楽の特集でした。
歌舞伎の中継は9月27日か、それ以降の回で改めて編成される見込みです。
NHK BSで観られる歌舞伎関連番組
舞台の生中継ではありませんが、NHK BSでも歌舞伎を扱う番組が不定期に放送されます。
2026年9月は、外国人の視点で日本文化を掘り下げる「COOL JAPAN」の歌舞伎特集回が、9月9日(水)午前9:00と9月11日(金)午前0:25にNHK BSで再放送されます。
日本在住の外国人パネリストが、隈取や見得といった歌舞伎の様式のどこに驚き、どこを面白いと感じたかを語る内容です。
BSが映る環境なら追加料金なしで観られるので、Eテレの中継とあわせてチェックしてみてください。
放送予定は自分でも確認できる
「古典芸能への招待」の放送内容は、NHKの番組公式ページで確認できます。
ただし演目が公開されるのは放送のおおむね1〜2週間前で、それより先の情報は掲載されません。
また「番組表.Gガイド」(bangumi.org)で「歌舞伎」や俳優名で検索すると、地上波・BS・CSを横断して直近1週間程度の放送予定をまとめてチェックできます。
好きな俳優の名前で検索すれば、ドラマやバラエティへのゲスト出演も含めて表示されるので、贔屓の役者を追いかけたい方にも便利です。
衛星劇場のようにひと月分の演目を先取りしたい場合は、前述の衛星劇場まとめ記事をあわせてご覧ください。
「芸能きわみ堂」など、そのほかの関連番組
NHK Eテレでは、毎週金曜21:00〜21:30に「芸能きわみ堂」も放送されています。
こちらは舞台の生中継ではなく、高橋英樹さんと大久保佳代子さんによるスタジオトークで、歌舞伎・能・文楽・日本舞踊などの見どころや背景をわかりやすく紹介する解説番組です。
古典芸能の予備知識をつけたいという初心者の方にも向いている内容です。
2026年9月4日「今かがやく若手たち」(歌舞伎ではなく箏・三味線・日本舞踊)
2026年9月4日(金)21:00〜21:30の「芸能きわみ堂」は、古典芸能の世界で活躍する若手を紹介する回でした。
箏曲、三味線づくりの職人、日本舞踊と分野はさまざまですが、いずれも伝統の技を受け継ぎながら新しい表現や発信に挑む顔ぶれです。
歌舞伎の回ではありませんが、古典芸能を支える次世代の姿を知る内容です。
この回は9月11日(金)13:10〜13:40にも再放送されます。
2026年9月11日「選 幽玄の世界にCGが挑む!能の“今”をつくる人たち」(歌舞伎ではなく能)
2026年9月11日(金)21:00〜21:30の「芸能きわみ堂」は、CG映像と能を組み合わせる新しい試みを追った回のセレクト(再放送)です。
歌舞伎の回ではありませんが、古典芸能を現代の技術でどう見せるかという点で共通する視点があります。
2026年9月18日・25日の放送
9月18日・25日(いずれも金曜)の「芸能きわみ堂」は、記事更新時点で演目が発表されていません。
歌舞伎をテーマにした回が編成され次第、この節に追記します。
なお、記事更新時点(2026年9月7日)で地上波・BSの歌舞伎関連特番は上記以外に確認できていませんが、正月にはNHK Eテレで「待ってました!歌舞伎生中継」のような特別番組が編成されることもあります。
こうした特番は年によって放送の有無や時間帯が変わるため、年末が近づいたら公式の番組表であらためて確認するのがおすすめです。
歌舞伎が初めての方へ
歌舞伎自体が初めてだと「どう観ればいいの?」と迷うこともあるかもしれません。
歌舞伎には独特の約束ごとや表現がありますが、基本を少し知っておくだけで、面白さがぐっと伝わりやすくなります。
歌舞伎とは?初心者向けにわかりやすく解説

見逃し配信・無料で観る方法まとめ
NHKの番組はいずれも受信料以外の追加費用なしで視聴でき、NHKプラスの見逃し配信も利用できます。
YouTubeの「かぶチャン〜歌舞伎のミカタch〜」など、無料で楽しめる方法は以下の記事でまとめて紹介しています。

また、劇場でお得に観る方法は下記記事もあわせてご覧ください。

地上波・BSの歌舞伎放送は衛星劇場ほど頻度は多くありませんが、追加費用なしで気軽に観られるのが強みです。
「古典芸能への招待」で雰囲気をつかみ、気に入った演目があれば衛星劇場や配信サービスでじっくり楽しむ、というステップアップの仕方もおすすめです。
よくある質問(FAQ)
- NHKの歌舞伎放送は録画できますか?
-
通常の地上波・BS放送と同様に、ご家庭のレコーダーで録画可能です。
ただし著作権保護のため、録画データの取り扱いには注意しましょう。
放送を見逃した場合は、前述のNHKプラスの見逃し配信(放送から1週間程度)を利用する方法もあります。 - 「古典芸能への招待」は歌舞伎以外も放送されますか?
-
はい。
回によっては能や狂言、文楽などが取り上げられることもあり、毎回歌舞伎とは限りません。 - 衛星劇場との違いは何ですか?
-
衛星劇場はスカパー等への加入が必要な有料チャンネルで、月替わりで幅広い演目を放送しています。
一方、NHK Eテレの放送は受信料のみで視聴でき、放送頻度は月1回程度と限られます。
幅広く観たい方は衛星劇場、まずは無料で試したい方はNHKがおすすめです。 - 来月の放送予定はいつ分かりますか?
-
「古典芸能への招待」は放送のおおむね1〜2週間前に演目が発表されるため、月初めの時点ではまだ分からないのが通常です。
このページでは演目が発表され次第、随時追記していきます。
時代物をもっと楽しむために
入り組んだ人間関係やお家騒動の流れは、図解やマンガで一度おさえておくと観劇がぐっと楽になります。
予習にも復習にも使える二冊です。
[改訂新版]マンガで教養 やさしい歌舞伎鑑賞
歌舞伎の歴史や約束事、舞台の見方をマンガとイラストで解説した入門書です。
初めての観劇前の予習にちょうどよい一冊です。
最新版 歌舞伎の解剖図鑑
代表的な演目のあらすじや見どころを、豊富なイラストで紹介した図鑑です。
次に観る作品を選びたいときにも役立ちます。
歌舞伎をもっと楽しむ一冊
主要な演目のあらすじと登場人物を、キャラクター相関とともにマンガで整理した一冊です。
人物の立場や因縁を先につかんでおくと、舞台がぐっとわかりやすくなります。
🎭 観劇のおともに【PR】
※本セクションには広告(Amazonアソシエイト)リンクを含みます。
- 観劇用オペラグラスをAmazonで探す — 3階席・幕見席なら必携。役者の表情や衣装の細部まで楽しめます
- 歌舞伎の入門書おすすめ5選を見る — あらすじや約束事を予習しておくと当日の楽しさが段違いです
- Amazonプライム(30日間無料体験) — お急ぎ便が使い放題、Prime VideoやPrime Readingもまとめて使えます
歌舞伎の入門書・解説本も読み放題対象多数。観劇前の予習に
映画・ドラマ・アニメが見放題。まずは30日間の無料体験から


コメント