連獅子を観た感想|あらすじ・見どころ・おすすめの席を初心者向けに紹介

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歌舞伎観劇記『連獅子』初心者向けのあらすじ見どころ解説

2010年4月 
建て替え前の歌舞伎座に別れを告げる「さよなら歌舞伎座」御名残四月大歌舞伎公演。
その舞台で上演された、中村勘三郎、勘九郎、七之助の親子によるによる『連獅子』をDVDで鑑賞しました。

目次

連獅子ってどんな歌舞伎?

連獅子(れんじし)は、歌舞伎を代表する舞踊がメインになる演目のひとつで、獅子の子落としの伝承を再現しながら親獅子子獅子の物語を通して、親の愛と子の成長、そして獅子の世界の厳しさを描いた作品です。

大きく3部に分かれていて
1部目では、やがて獅子の精へと姿を変える親の狂言師と、その子である狂言師が、息の合った舞を見せてくれます

2部目は狂言『宗論(しゅうろん)』。宗教観の違いを題材に、狂言師たちが軽妙なやり取りで客席を和ませてくれます。

3部目親子の狂言師が獅子の精となり舞いを披露。このシーンが一番の見どころで、テレビなどで観たことあるシーンではないでしょうか。

獅子の精になってからの、長く美しい毛を豪快に振る「毛振り」が最大の見どころで、今回は勘九郎さん七之助さんと子獅子が二人なので勘三郎さんと親子三人が並んで舞う場面は圧巻の迫力でした、初めて観る人でも強く印象に残るシーンです。

連獅子の主な登場人物

狂言師後に親獅子の精:中村勘三郎

前半では狂言師として登場し、後半で親獅子の精となる役です。
白い手獅子を持ち、威厳ある親獅子を表します。

狂言師後に仔獅子の精:中村勘九郎 中村七之助

前半では狂言師として登場し、後半で仔獅子の精になります。
赤い手獅子を持ち、若く勢いのある獅子を表す役です。

僧蓮念:中村橋之助

法華宗の僧で、「南無妙法蓮華経」とお題目を唱えます。
団扇太鼓を打ちながら、宗教の教えのすばらしさを陽気に語り、客席を盛り上げるます。

僧遍念:中村扇雀

浄土宗の僧で、「南無阿弥陀仏」の念仏の御利益を説きます。
叩き鉦を鳴らしながら蓮念と張り合い、宗派の違いをユーモラスに表現しています。

間狂言が済んだあとは、がらりと趣が変わって、迫力満点の舞踊へ――この流れこそ『連獅子』の大きな魅力でさぁ。

連獅子を観ての感想

当たり役など

当たり役
六代目尾上菊五郎
十八代目中村勘三郎

連獅子のみどころ

子獅子の一休み

崖から落とされた子獅子は、何度も登ろうと挑みますが、途中で谷底(花道)に腰を下ろし、少しだけ一休みします。
力尽きそうになりながらも、また立ち上がる姿が印象的で、とても心に残る、かぶしげお気に入りの場面です。

親子獅子の出

間狂言のあと、親子の獅子は一度花道へ姿を見せ、いったん後ろ足で引っ込んだかと思うと、すぐに再び登場します。
とくに、ものすごいスピードで後ろ歩きしながら下がっていく所作が見事で、思わず目を奪われる名場面です。

親子獅子の豪快な毛振り

親と子の息の合った毛振りは、まさに歌舞伎ならではの迫力です。
とくに今回は子獅子が二人ということもあり、その迫力は格別。長く美しい毛を舞台いっぱいに振り広げる姿は、ただただ圧巻のひと言です。
子獅子が二人そろって登場する『連獅子』を、ぜひ一度、目の前で観てみたいものですね。

間狂言『宗論』

前半と後半の間に上演され、重厚な舞踊の合間に観客を和ませる

法華宗と浄土宗の僧が宗旨の優劣を競い、題目と念仏を取り違えるコミカルな場面
清涼山を目指してたまたま道連れになった二人の僧が繰り広げる宗旨争いのとぼけたおもしろみ
大薩摩とともに情景描写にも一役買ってます

足拍子の迫力!

勇壮な舞を演出する所作板(しょさいた)での足拍子の音が舞台に響き渡り、かなり迫力があります。

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所作板とは?

歌舞伎舞踊を上演する際、花道から本舞台にかけて長方形の板を一面に敷き詰めた舞台を「所作舞台と呼びます。
舞踊のことを「所作事(しょさごと)」と呼ぶことから名づけられたものです。

所作舞台に使われる所作台は、一枚がおよそ三尺×十二尺、高さは四寸ほど。
なめらかな檜板で作られており、ほどよい弾力があるため、俳優が踊りやすいよう工夫されています。

また、足を踏み鳴らしたときに響く「トーン!」という音も大きな魅力のひとつ。
この足拍子の音は、舞踊にリズムと迫力を与える重要な効果音として、見どころのひとつになっています。

鑑賞レーティング

総合満足度 ★★★★★★★★★☆
初心者おすすめ度 ★★★★★★★★☆☆
見どころの密度 ★★★★★★★★☆☆
心に残る度 ★★★★★★☆☆☆☆
再観たい度 ★★★★★★★★☆☆

「※評価は個人の好みが反映されています」

かぶしげオススメの席の選び方

舞台全体を観るなら中央7~9列目あたりいわゆる『とちり席』2階最前列『天覧席』

花道そばも

獅子の出る時に花道がよく使われるのでご贔屓の役者さんがいらっしゃれば『花道脇』『どぶ席』もオススメ
花道で子獅子が一休みしてるところ越し舞台を見られるどぶ席も価値大!

毛振りの豪快さに足拍子の迫力、百聞は一見。劇場で味わってもらいてぇもんでさぁ!

執筆時点の上演予定

四月大歌舞伎
公演期間
2026年4月2日(木)~4月27日(月)

劇場
歌舞伎座

チケット発売日
2026年3月14日(土)発売予定

夜の部の2幕目で上演されます。

配役

狂言師右近後に親獅子の精尾上 右近
狂言師左近後に仔獅子の精   尾上 眞秀(まほろ)
浄土の僧遍念中村 歌之助
法華の僧蓮念中村 福之助
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