2026年12月2日(水)〜25日(金)、歌舞伎座で「十二月大歌舞伎」が上演されます。
2026年7月時点で発表されているのは第二部・第三部の演目の一部のみですが、市川團十郎・坂東玉三郎の共演という大きな見どころがすでに明らかになっています。
本記事では、現時点で判明している演目・配役と、それぞれの演目の見どころを解説します。第一部を含む残りの演目は「決定次第お知らせ」とされているため、続報が入り次第この記事を更新します。
十二月大歌舞伎2026 公演概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 公演名 | 十二月大歌舞伎 |
| 会場 | 歌舞伎座 |
| 公演期間 | 2026年12月2日(水)〜25日(金) |
| 休演日 | 12月9日(水)、12月17日(木) |
| 料金 | 決定次第発表 |
※2026年7月時点の情報です。最新情報は歌舞伎座のチケット購入ガイドや公式サイト(歌舞伎美人)でご確認ください。
第三部『与話情浮名横櫛』|團十郎・玉三郎の共演
もっとも注目度が高いのが、第三部で上演される与話情浮名横櫛(よわなさけうきなのよこぐし)です。「見染め」「源氏店」の場が上演され、与三郎を市川團十郎、お富を坂東玉三郎が勤めます。
配役
| 役名 | 出演 |
|---|---|
| 与三郎 | 市川團十郎 |
| お富 | 坂東玉三郎 |
与話情浮名横櫛は、木更津の海岸で出会った与三郎とお富が、数年後に木更津で再会するという、歌舞伎屈指の名台詞で知られる世話物の代表作。
与三郎がお富に語りかける「しがねぇ恋の情けが仇……」の台詞は、歌舞伎を知らない人でも耳にしたことがあるかもしれません。
初演は嘉永6年(1853年)、江戸中村座。作者は三世瀬川如皐(せがわじょこう)で、主人公・与三郎の役は八代目市川團十郎のために書かれた当て書きだったと伝えられています。
「切られ与三」「源氏店」という通称でも親しまれる、江戸を代表する世話物のひとつです。
2026年12月の舞台では、その与三郎役を十三代目市川團十郎が勤めることになります。初演当時に八代目團十郎のために書かれた役を、時を経て十三代目が演じるというのも、この演目ならではの感慨があります。
歌舞伎美人の公式発表によると、今回は色気を漂わせる玉三郎のお富と、退廃的な美しさをまとう團十郎の与三郎という配役。木更津の浜辺での出会いを描く「見染め」から、運命の再会を果たす「源氏店」までを通して、湯上がりの艶やかなお富の姿や、品のある若旦那から一変して傷だらけの姿で現れる与三郎の零落した様子など、粋な江戸風情をたっぷり味わえる舞台になるとのことです。
そして注目したいのが、玉三郎と團十郎がこの演目で共演するのは、平成27年(2015年)7月歌舞伎座公演以来、実に11年ぶりということ。年に一度巡ってくるかどうかという貴重な組み合わせが、1年の締めくくりとなる師走の歌舞伎座で実現します。
それぞれの場のあらすじ・見どころは、以下の記事で詳しく解説しています。
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市川團十郎と坂東玉三郎という、歌舞伎界を代表する二人の顔合わせは、それだけで大きな話題性があります。市川團十郎の特別公演についてはこちらの記事もあわせてご覧ください。
第二部『忠僕元助』|講談発の新作歌舞伎
第二部では、赤穂義士外伝の内「忠僕元助(ちゅうぼくもとすけ)」が上演されます。
これは講談師・神田松鯉(かんだしょうり)の口演をもとに、竹柴潤一が脚本、西森英行が演出を手がけた新作。
赤穂浪士の物語を題材にした「外伝」、つまり本筋とは少し異なる角度から描いた物語です。
原作を口演した神田松鯉は、2019年に講談師として二人目となる重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された人物。
数ある持ちネタの中でも「赤穂義士伝」を特に得意としており、今回の『忠僕元助』は、その神田松鯉ならではの語りが歌舞伎の舞台へと生まれ変わる注目の一幕です。
実はこの作品、尾上松緑が手がけてきた「講談シリーズ」の待望の第4弾にあたります。
令和4年(2022年)10月歌舞伎座『荒川十太夫』(令和6年1月に再演)に始まり、赤穂義士討入り後の後日譚を描いた『俵星玄蕃』(令和5年12月歌舞伎座)、神田松鯉との共演も話題を呼んだ『無筆の出世』(令和7年4月歌舞伎座)と、上演のたびに観客を感動させてきたシリーズです。
今回はこれまでのシリーズを支えてきたスタッフが再集結し、中村梅雀を迎えての上演となります。
物語の舞台は、赤穂義士による討入りを翌日に控えた元禄15年(1702年)12月13日。赤穂義士の一人・片岡源五右衛門は、長らく奉公してきた元助に暇を出そうとしますが、忠義に厚い元助はそれを聞き入れようとしません——という物語です。討入り前夜という緊迫した時間を背景に、主従の情愛が描かれる一幕になりそうです。
配役
| 出演 |
|---|
| 尾上松緑 |
| 中村梅雀 |
講談を原作とする新作歌舞伎は、近年増えている試みのひとつです。仮名手本忠臣蔵でおなじみの赤穂浪士の物語が、講談発の新たな視点でどう描かれるのか注目です。
十二月大歌舞伎は「一年の締めくくり」の公演
歌舞伎座では、1月の初春大歌舞伎から始まり、毎月異なる顔ぶれ・演目で公演が続いていきます。十二月大歌舞伎は、その一年を締めくくる最後の公演にあたります。
年末という節目にふさわしく、実力派の役者による重厚な演目が並ぶことが多いのも十二月公演の特徴。2026年も、團十郎・玉三郎という歌舞伎界を代表する顔合わせが早々に発表されており、公演全体への期待も高まっています。
第一部・その他の演目は発表待ち
2026年7月時点では、第一部の演目や、第二部・第三部の残りの配役については「決定次第お知らせ」とされており、まだ発表されていません。
歌舞伎座の演目情報は、公演の2〜3ヶ月前に発表されることが一般的です。続報が入り次第、この記事を更新していきます。公演全体のスケジュール感をつかみたい方は歌舞伎の年間スケジュールまとめもあわせてご覧ください。
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倍率や選び方のポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。

まとめ
十二月大歌舞伎2026は、2026年12月2日(水)〜25日(金)、歌舞伎座での上演です。
現時点で判明しているのは、市川團十郎・坂東玉三郎共演の『与話情浮名横櫛』(第三部)と、講談発の新作『忠僕元助』(第二部)の2演目。第一部を含む残りの演目は今後発表される見込みです。
特に團十郎・玉三郎の顔合わせは、歌舞伎ファンなら見逃せない組み合わせ。チケット発売時期が近づいたら、早めの情報収集をおすすめします。
与話情浮名横櫛は、恋愛劇としてのわかりやすさと、江戸の名台詞の美しさをあわせ持つ演目です。事前にあらすじを予習しておくだけで、当日の楽しみ方が大きく変わります。年末の締めくくりにふさわしい豪華な一日を、ぜひ劇場で味わってみてください。
※本記事は2026年7月21日時点の公式発表内容にもとづいています。演目・配役は変更される場合がありますので、最新情報は必ず公式サイト(歌舞伎美人)でご確認ください。
よくある質問(FAQ)
- 十二月大歌舞伎2026はいつからいつまでですか?
-
2026年12月2日(水)から25日(金)までです。休演日は12月9日(水)と17日(木)です。
- 現時点でどの演目が発表されていますか?
-
第三部『与話情浮名横櫛』(見染め・源氏店、與三郎=市川團十郎、お富=坂東玉三郎)と、第二部『忠僕元助』(尾上松緑、中村梅雀)が発表されています。第一部を含む残りの演目・配役は未発表です。
- チケットはいつから発売されますか?
-
2026年7月時点では発売日・料金ともに未発表です。発表され次第、歌舞伎座のチケット購入ガイドや公式サイトで確認できるようになります。
- 『忠僕元助』とはどんな演目ですか?
-
講談師・神田松鯉の口演をもとにした新作歌舞伎で、赤穂義士外伝(赤穂浪士にまつわる外伝的な物語)のひとつです。竹柴潤一が脚本、西森英行が演出を手がけています。
- 歌舞伎初心者でも楽しめますか?
-
与話情浮名横櫛は、恋愛と再会のドラマがわかりやすい人気の世話物なので、初心者にもおすすめです。事前にあらすじを予習しておくと、名台詞の場面をより楽しめます。
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