尾上松也プロフィール完全解説|家系図・個人事務所「粋者」・当たり役から2026年の活躍まで

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歌舞伎の舞台を中心に据えながら、映画・ドラマ・声優・バラエティ番組まで、歌舞伎役者としては異例なほど幅広いフィールドで活躍しているのが尾上松也(おのえ まつや)です。
2026年には映画『八つ墓村』で新・金田一耕助役、実写版『モアナと伝説の海』でマウイ役の声優を務めるなど、歌舞伎座の外での活躍も大きな話題を集めています。

この記事では、尾上松也の家系図・出自から、当たり役、テレビ・映画での幅広い活動、そして役者本人の運営体制まで、複数の情報源を照らし合わせながらまとめて解説します。
これから尾上松也を追いかけたい方にも分かりやすいよう、経歴の背景や周辺情報もあわせて紹介していきます。

目次

尾上松也 プロフィール・家系図

本名井上 龍一(いのうえ りゅういち)
生年月日1985年1月30日
出身東京都中央区銀座七丁目
屋号音羽屋
定紋抱き若松
初舞台1990年5月、歌舞伎座『伽羅先代萩』の鶴千代役で二代目尾上松也を名のり初舞台

尾上松也の本名「龍一」は、幕末の志士・坂本龍馬から一字をとったものと伝えられています。
両親が、坂本龍馬が登場人物の一人である新派の舞台『寺田屋お登勢』で出会って結婚したという縁から名付けられたそうです。
父は六代目尾上松助(2005年12月26日、59歳で死去)、母は元新派女優の河合盛恵さんです。

ここで注意しておきたいのは、尾上松也は尾上菊五郎・尾上菊之助の家系の直系ではないという点です。
父・六代目尾上松助自身も、生まれつき歌舞伎の名門の家に生まれたわけではありません。
松助の父(松也の祖父)は春本泰男という新派の名脇役で、歌舞伎とは縁のない家庭の出身でした。
松助は二代目尾上松緑に弟子入りする形で歌舞伎の世界に入り、名跡「尾上松助」を継いで音羽屋の一員となった役者です。
つまり尾上松也の一家は、血筋というよりも「名跡を継いで音羽屋に加わった」系統にあたり、菊五郎家・菊之助家とは別の一門です。
松也の祖母は新橋の芸者で、『東をどり』の清元節唄方の名手だった清元延はる寿さんと伝えられており、この芸者だった経歴は2023年8月放送のバラエティー番組内でも改めて調査・確認されています。
叔父は大谷桂三(初代尾上松也)、妹は新派女優の春本由香さんです。

20歳で父を亡くし、自主公演「挑む」をスタート

尾上松也は1990年5月、5歳のときに歌舞伎座で父・松助の襲名披露に併せ、『伽羅先代萩』の鶴千代役で初舞台を踏みました。
当時の松竹会長・永山武臣氏の「息子はいくつになった?出しちゃえ」という一声で初舞台が決まったというエピソードが伝えられています。
その後、七代目尾上菊五郎率いる菊五郎劇団で、若衆役や女方を中心に子役時代から数々の賞を受けながら経験を積んでいきました。

2005年12月26日、松也が20歳のときに父・松助が亡くなります。
父の弟子だった3人には「何もできないから他の方に弟子入りし直してくれて構わない」と伝えたものの、3人とも松也の弟子として残ることを選んだといわれています。
松也自身は「父親から受け継いだ一番の財産が、この3人の弟子である」と語っており、現在も尾上徳松・尾上松五郎・尾上隆松・尾上まつ虫の4名が松也一門として名を連ねています。

父の死去後、「これまでのようにゆったりと過ごしているわけにはいかない」と一念発起し、市川猿之助(当時は亀治郎)の自主公演に感化される形で、2009年から自主公演『挑む』を年1回のペースで継続的に主催するようになりました。
20代後半からは「寿曽我対面」の曽我五郎時政、「隅田川花御所染」の猿島惣太、「菅原伝授手習鑑」の舎人桜丸・武部源蔵など、立役を中心に活躍の場を広げています。
2012年には重要無形文化財(総合認定)に認定され、伝統歌舞伎保存会会員となりました。

個人の芸能事務所「株式会社粋者」による運営体制

尾上松也のもう一つの特徴として、自身の公式サイト運営元でもある株式会社粋者(IKIMONO.INC)という個人の芸能事務所を持ち、歌手・タレントとしての活動をマネジメントしている点が挙げられます。
同社は2011年5月10日設立で、代表者は宮久保欣孝氏。
事業内容には「芸能タレント、音楽家の育成並びにマネージメント」などが掲げられています。

公式サイトの記載によれば、株式会社粋者は松竹エンタテインメントと「業務提携」の関係にあるとされており、歌舞伎の本興行など松竹が手がける公演については引き続き松竹エンタテインメントとの連携のもとで活動していると考えられます。
歌舞伎役者の多くは松竹グループのマネジメントに一本化されているのが一般的であるため、自身の名を冠した個人事務所を持ちながら松竹と提携するという二重の体制は、歌舞伎役者としてはかなり珍しい部類に入るといえるでしょう。
なお、この体制がいつ、どのような経緯で構築されたのかについては、複数の情報源を確認した限り詳細な報道が見当たらず、断定できる材料がありませんでした。
「2021年に独立した」といった特定の時期を明言する記述は、信頼できる情報源からは確認できていません。
この点は不確実な情報として扱い、今後新たな情報が確認され次第、追記していきます。

当たり役・代表的な出演演目

尾上松也の当たり役としてよく知られているのが、2014年の渋谷・コクーン歌舞伎第十四弾『三人吉三』でのお坊吉三役です。
和尚吉三を中村勘九郎(当時は勘太郎)、お嬢吉三を中村七之助が演じる中で大抜擢され、連日立ち見が出るほどの好評を得ました。
この年は端整な容姿と伸びやかな声を活かし、一気に評価が高まった転機の年ともいわれています。

ほかにも、『仮名手本忠臣蔵』五・六段目の早野勘平、『鳴神』の鳴神上人、『弁天娘女男白浪』の弁天小僧菊之助、『義経千本桜』渡海屋・大物浦の銀平実は知盛など、立役の大役を数多く務めています。
2015年1月の新春浅草歌舞伎では、出演する花形全員が20歳代という世代交代の中でリーダー役を任され、以後しばらく浅草歌舞伎の中心的存在として名を連ねました。

歌舞伎以外では、蜷川幸雄演出のミュージカル『ボクの四谷怪談』出演をきっかけにミュージカルの世界にも進出。
2015年には帝国劇場のミュージカル『エリザベート』でルイジ・ルキーニ役を演じ、2016年にはミュージカル『狸御殿』、2018年には新感線☆RS『メタルマクベス』disc2で主演を務めました。
2025年10月から2026年1月にかけては、東急シアターオーブほかで上演されたミュージカル『エリザベート』に約10年ぶりにルキーニ役でカムバックし、話題となりました。

テレビ・映画での幅広い活動

尾上松也は、歌舞伎役者としては珍しいほどメディア露出が多いことでも知られています。
2014年11月から2016年3月には『メレンゲの気持ち』(日本テレビ)のMCメンバーを務めたほか、『ネプリーグ』(フジテレビ)では歌舞伎俳優チームのリーダーとして複数回出演。
2022年3月から2024年3月まではBS松竹東急のバラエティ番組『松也Pの○○○』でMCを担当し、番組の企画会議から自ら参加するドキュメンタリーバラエティとして注目を集めました。
2022年4月から2025年3月には日本テレビ『シャカレキ!~社会歴史研究部~』で顧問キャラクターの声を担当するなど、教養・バラエティ番組への出演を継続的に重ねています。
2021年7月にはフジテレビ『めざまし8』にゲスト出演し、その後同番組に度々出演するようになりました。

映画・ドラマでの活動も豊富です。
2009年のNHK大河ドラマ『天地人』で前田利長役、2017年『おんな城主 直虎』で今川氏真役、2022年『鎌倉殿の13人』で後鳥羽上皇役を演じたほか、2020年の日曜劇場『半沢直樹』では瀬名洋介役、2022〜2023年の月9『ミステリと言う勿れ』では池本優人役を務めました。
声優としては、ディズニー映画『モアナと伝説の海』のマウイ役(2017年のアニメ版に続き、2024年の続編『モアナと伝説の海2』でも続投)、『バッドガイズ』のミスター・ウルフ役(2022年)、『ゴジラ×コング 新たなる帝国』のバーニー・ヘイズ役(2024年)など、洋画吹き替えでも実績を重ねています。

2025〜2026年の主な活動

2025年は、3月の松竹創業130周年「三月大歌舞伎」(歌舞伎座)、5月の「團菊祭五月大歌舞伎」(歌舞伎座)、7〜8月には新作歌舞伎「刀剣乱舞-東鑑雪魔縁-」に新橋演舞場・博多座・南座と巡演で出演するなど、歌舞伎の本興行に精力的に取り組みました。
同年には芸術・文化分野の活躍を評価する「SUITS OF THE YEAR 2025」のアート&カルチャー部門も受賞しています。

2026年に入ってからは、映画界での活躍がさらに広がっています。
7月31日公開の実写版『モアナと伝説の海』では、アニメ版に続きマウイ役の吹き替えを担当。
「この役は誰にも譲りたくない」と語るほど思い入れの深い役だと伝えられています。
さらに9月18日公開予定の映画『八つ墓村』では、横溝正史の同名小説を完全新作映画化した本作で、清水崇監督のもと主演・金田一耕助役を務めることが発表されました。
歌舞伎役者としての活動と並行して、実写映画の主演を任されるのは大きな転機といえるでしょう。
舞台では「桶狭間の義経」(EX THEATER ROPPONGIほか)にも出演しています。

受賞歴

  • 1991年・1993年・1996年:国立劇場特別賞(子役時代の演技にて)
  • 1993年:歌舞伎座賞(『実録先代萩』一子千代松役)
  • 2001年:第11回日本映画批評家大賞 新人賞(映画『シベリア超特急2』)
  • 2016年:第37回松尾芸能賞 新人賞
  • 2016年度:第33回浅草芸能大賞 新人賞
  • 2025年:SUITS OF THE YEAR 2025 アート&カルチャー部門

子役時代から国立劇場・歌舞伎座で評価を受け続け、2000年代には映画の新人賞、2010年代には歌舞伎界の登竜門的な賞である松尾芸能賞新人賞を受賞。
さらに2025年には歌舞伎の枠を超えたアート・カルチャー分野の賞も受けており、キャリアを通じて幅広いジャンルで実力が認められてきたことがうかがえます。

人柄・素顔

趣味は野球とフットサル。
父の影響で読売ジャイアンツの大ファンとして知られ、小学生時代は軟式少年野球チームに所属し、歌舞伎座に行く際もグローブとボールを鞄に入れて持ち歩いていたと伝えられています。
現在は歌舞伎役者や大道具スタッフらの草野球チームに所属するほか、2023年1月には日本プロ野球名球会主催の記念試合で「松竹ロビンス」というチームを結成し、上地雄輔・武井壮・稲村亜美らとともに、1950年のセ・リーグ初代王者「松竹ロビンス」を復刻したユニフォームで出場しました。

フットサルでは、堀越高校時代の仲間が中心となって2009年に結成したチームのキャプテンを務めています。
堀越高校時代の同級生には俳優の生田斗真さんがおり、当時から家を行き来するほど親しい間柄だったといわれています。
若手歌舞伎役者仲間による「歌舞伎ダーツクラブ」(リーダーは中村勘九郎)のメンバーでもあり、同世代の役者との交流の広さもうかがえます。

2019年1月には、山崎育三郎さん・城田優さんとユニット「IMY(あいまい)」を結成。
3人の名前の頭文字を組み合わせたユニット名で、同年4月にBunkamuraオーチャードホールで旗揚げ公演を行いました。
歌舞伎、ミュージカル、テレビと活動の幅が広い者同士の組み合わせも話題を呼びました。
日本舞踊は尾上菊之丞・三世藤間勘祖に師事し、清元節の浄瑠璃も学んでおり、伝統芸能の稽古を地道に積み重ねている一面ものぞかせています。

まとめ|歌舞伎の枠を超えて活躍を続ける役者

  • 尾上松也は、父・六代目尾上松助が新派出身の家系から歌舞伎の世界に入った系統に生まれ、尾上菊五郎・菊之助の直系ではない
  • 1990年に5歳で初舞台、2005年に20歳で父を亡くしたのち、2009年から自主公演「挑む」を継続
  • 個人事務所「株式会社粋者」(2011年設立)を持ちながら松竹エンタテインメントと業務提携する体制で活動
  • 『三人吉三』のお坊吉三、『忠臣蔵』の早野勘平など立役の当たり役多数
  • バラエティ番組MC・大河ドラマ・洋画吹き替えなど、歌舞伎役者として異例のメディア露出
  • 2026年は映画『八つ墓村』主演、実写版『モアナと伝説の海』声優など話題作が続く

歌舞伎の舞台に軸足を置きながらも、映画・ドラマ・声優・バラエティと活動の幅を広げてきたのが尾上松也という役者の大きな魅力です。
父から受け継いだ一門の弟子を大切にしながら、自らの手で新しい活躍の場を切り拓いてきた歩みは、これからも注目していきたいところです。
2026年の映画『八つ墓村』をはじめ、今後の活躍にもぜひ注目してみてください。

よくある質問(FAQ)

尾上松也の本名は何ですか?

本名は井上龍一(いのうえ りゅういち)です。
幕末の志士・坂本龍馬から一字をとって名付けられたと伝えられています。

尾上松也は尾上菊五郎・尾上菊之助と血縁関係がありますか?

いいえ、直系の血縁関係はありません。
父・六代目尾上松助自身が、新派の名脇役・春本泰男の子として生まれ、二代目尾上松緑に弟子入りして名跡「尾上松助」を継いだ役者であり、尾上菊五郎家・菊之助家とは別の系統にあたります。

尾上松也の個人事務所「株式会社粋者」とはどのような会社ですか?

2011年5月10日設立の芸能マネジメント会社で、尾上松也の公式サイト運営元でもあります。
公式サイト上では松竹エンタテインメントと業務提携の関係にあるとされており、個人事務所を持ちながら松竹とも連携する体制は歌舞伎役者としては珍しいケースです。

尾上松也はどんなテレビ番組に出演していますか?

『メレンゲの気持ち』(MCメンバー)、『ネプリーグ』、『めざまし8』、BS松竹東急『松也Pの○○○』(MC)、日本テレビ『シャカレキ!~社会歴史研究部~』など、歌舞伎役者としては珍しいほど多くのバラエティ・教養番組に出演しています。

尾上松也の2026年の主な出演作は何ですか?

7月31日公開の実写版『モアナと伝説の海』でマウイ役の吹き替え、9月18日公開予定の映画『八つ墓村』で主演・金田一耕助役を務めるほか、舞台『桶狭間の義経』などに出演しています。

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